生食

犬のごはんはドライフードだけですか?犬・猫本来の食事、生肉のススメ。

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生肉VS加工食品

ドッグフードが普及したのはここ数十年のこと。
栄養バランスはいいし、簡単にあげれるけど、犬のごはんはドライフードだけではないはず…。

生肉は有酵素食品。

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祖先であるオオカミは小動物などを捕獲し、生のまま食料としてきました。ペットとして私たち人間と一緒に暮らすようになっても、その頃と消化機能はほとんど変わっていません。
ということは、本来火を通したものは口にしなかったとういうことです。

生食のすごいところは食物自体が「有酵素食品」で食物酵素の恩恵をそのまま摂取できるところです。

また捕食動物である犬の胃は本来は生肉を消化するようにできています。
そして食物自体の酵素によって早く効果的に分解されるので、生食は犬にとって消化吸収が非常にされやすいことになります。

現在主流であるドライフードなど加熱加工した食品は無酵素食品。

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また生食が「有酵素食品」であるのに対し、ドッグフードなどの加熱加工食品は「無酵素食品」です。

それは、食物に含まれる酵素は、46℃以上の熱で破壊されてしまうからです。無酵素食品を食べると、食べ物を消化するための酵素を分泌させる指令を脳が出します。同時に消化酵素だけでなく、新陳代謝や自然治癒力、免疫力等に関係する代謝酵素まで胃に集結させてしまいます。

しかも犬の胃腸がドックフードを消化するには16時間も要し、本来代謝にに働くべき酵素が16時間もの間、消化の為に消費してしまうのです。1日中、食べ物を消化する為に酵素が使われ、その結果、慢性的な酵素不足に陥る事になります。

その代謝不足は免疫力・自然治癒力のはなはだしい低下を招きます。
代謝不足の症状は末端組織に現れ、皮膚の疾患、涙やけ等、色々な症状が出てきます。

よくある心配、解消させてもらいます!

生に抵抗がある方ってやっぱり多いですよね。
生肉に心配の声にお応えします!

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生の良さは分かったけれど、菌とか大丈夫?

大丈夫です。
犬・猫の胃酸は指を入れていると溶けてしまうほどの強酸性です。

犬・猫の胃腸は菌類にはめっぽう強く、生食に適した消化機能を持っているので、生食は消化に優しく、体力が低下したときなどはもってつけの食事になります。

生なんて食べたら下痢しない?

初めは少しずつ慣らしてあげてください。

下痢をした場合は、一旦生肉をやめて正常に戻ったら軽く熱を加えてあげ、少しずつレアにして最終的には生であげるようにしてあげてください。

生肉食の便はドライフードの便より極端に量が減り、小さな便になります。
これは食事に含まれる繊維質の違いであり、ドライフードにはたくさんの繊維質が含まれるために便の量が多くなります。
生肉食にして便が少なくなっても問題はありません。

生肉だけで大丈夫?

ダメです。お肉だけでは栄養バランスは整いません。

特にお肉の身の部分はミネラルバランスが悪いです。

生骨・生贓物(肝やホルモン類)はミネラルバランスが良く生肉とうまく併用したり、発酵野菜・オメガ3オイルを組み合わせた手作り食がおススメです。

ドライフードを食べている子であれば、最初は生肉をトッピングとして利用してみて下さい。ドライフードを2割減らし、2割生肉といった簡単な配分だけで栄養はグンと上がります。

おすすめ生肉

馬肉ミンチ

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高タンパク・低脂肪・低カロリーでとてもヘルシー。小分けトレー入りでとても便利!

鶏ネック骨ごとミンチ

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高カロリーで栄養満点なお肉です。
骨ごとミンチされているので、骨の栄養もそのまま摂ることができます。

エゾ鹿肉生肉

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人気急上昇の鹿肉は高たんぱく・低カロリー
アレルギーの子にもおすすめです。

栄養バランスが気になる方に

総合栄養生食ボーン
発酵野菜と肉・内臓・骨の入った総合栄養生食ローフード。
これだけで栄養満点!

おすすめ副食材

食事に混ぜて栄養アップ

オメガ3オイル
オメガ3脂肪酸の魔法のオイル

手作りフードリブレパワー玄米粉末
栄養満点の「玄米」粉末で、手作りフードも簡単便利に。

発酵野菜パウダー酵素パワー元気
ワンちゃんが摂りにくい発酵野菜をお手軽に。

ヤギミルク
消化にやさしく栄養たっぷり

愛犬に生肉を与え続けて10年の川瀬隆庸が監修

株式会社帝塚山ハウンドカム
代表取締役 川瀬 隆庸

  • 社団法人 日本獣医学会 正会員 会員No.2010172
  • 財団法人 日本動物愛護協会 賛助会員(正会員)No.1011393
  • ヒルズ小動物臨床栄養学セミナー修了
  • 小動物栄養管理士認定
  • D.I.N.G.Oプロスタッフ認定
  • 杏林予防医学研究所毛髪分析と有害ミネラル講座修了
  • 正食協会マクロビオティックセミナー全過程修了

愛犬の健康トラブル・ドッグフード・サプリメントなどアドバイスをいたします。

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