その他

愛犬とアウトドア


さあ、飛び出そう! 愛犬といっしょにアウトドア!

夏は自然あふれる場所で過すのには、もってこいの季節です。

ハイキング・登山・水遊び・川遊び・海水浴などのアウトドアは、日々の散歩とはひと味もふた味も違った、冒険や探検が待ち受けているようなワクワク感があります。

また、テントやバンガロー、コテージなど、自然の中で過ごす時間は、水のせせらぎ、鳥の声、木々の羽音、寄せては返す波の音など……想像するだけでも体中に良いアドレナリンが巡りそうですね。

「でも、愛犬とアウトドアなんて夢のまた夢だわ」
「どんな準備をしたらいいのか、わからないから行く自信がないの」
と、アウトドアの楽しみを諦めていませんか?
戸外で活動的な時間を過ごすことは外が大好きな犬にとって、実は自然なことなのです。

今回は、愛犬といっしょに楽しむアウトドアの情報です。
さあ、愛犬とチャレンジしてみたいアウトドアアクティビティ(野外活動)をいっしょにみつけましょう!

こんなこともできる、アウトドア!

キャンプを起点としてできること


アウトドアというと、思い浮かぶのはキャンプ。
山、川、海などの「自然」と融合して楽しむことができるのがキャンプです。
キャンプといえば、テントの設営やBBQ(バーベキュー)が定番のように思われますが、活動の幅を広げて、いろいろなことにチャレンジしてみましょう。

・ドッグラン
広々とした芝生の上をノーリードで思い切り走り回れます。
最近では宿泊施設やキャンプ場などとドッグランが併設したところもあります。
また、高速道路のサービスエリアでは、ドッグラン、水飲み場、足洗い場、ペット専用の排泄物ゴミ箱などを設置したところもあり、ドライブの休憩がてらに立ち寄って手軽にリフレッシュすることができます。

 
・ハイキング、トレッキング、ピクニック
平坦な道を歩き慣れている愛犬にとっては、山歩きは適度な負荷をかけることができるので、日ごろ使っていない筋肉を鍛えるには、とてもよい運動です。

2018年5月31日(木)NHKの朝の情報番組で、東京都青梅市にある御岳山(989m)に愛犬と登る様子が放送されていました。
愛犬がリード着用でケーブルカーに乗車し、下車後は頂上にある御岳山までハイキング。
さらには、御岳神社で愛犬の健康を願うご祈祷の様子などです。
2匹の小型犬でしたが、ケーブルカーでもおとなしく乗車し、ハイキングではしっかりと歩き、途中カフェやお店の中も同伴可能という日本でも珍しい地元の受け入れ態勢。
愛犬と楽しめる場所としても人気急上昇だそうです。

・川(ダム湖、湖)遊び
カヌー、カヤック、ラフティング(大型ゴムボートで川下り)
川をゆっくりと渡ってじっくり景色を堪能したり、また急流ではスピード感あるスリルが味わえたりします。
 

・海遊び
水遊び、スイミング、スタンドサップパドルボード(SUP:ボードの上で立ち漕ぎ)サーフィン
犬種によっては泳ぎが得意だったり苦手だったりします。
個々の犬の性質や性格によって違いがありますから、唐突にSUPやサーフィンのチャレンジではなく、愛犬の様子を見ながらまずは水辺での水遊びからはじめてみるといいですね。

・ボール投げ、フリスビー、ドッグヨガ
空気の良い広い場所でのびのびと遊ばせてあげることは、愛犬にとっても飼い主さんにとってもストレスの発散にはもってこいです。
日ごろは公園などで、「ボールを転がす ⇔ 拾う」 という程度の運動も、広い場所では少し距離を持たせて「投げる ⇔ 回収する」という大きな動きのある運動ができます。

「ドッグヨガ」というのは、愛犬にヨガをさせるというものではなくて、飼い主さんのヨガポーズに愛犬が寄り添うというものです。
森林浴とともにヨガを楽しみ、愛犬との絆を深めていくのが目的です。
森の中で深呼吸するだけでも、体の中に良い気が満ちる感じがしますね。

・その他
『アウトドアドッグフェスタin八ヶ岳』という愛犬と飼い主さんのためのイベントが9月ごろに行われています。
飼い主さんといっしょに熱気球に乗ったり、野山を駆け回ったり、ドッグスポーツを楽しんだりと盛りだくさんのプログラムが用意されているそうです。
 
このようにアウトドアの種類は、個人体験型からイベントなどの大人数参加型までさまざまです。
愛犬とアウトドアを楽しむ方法は幾通りもありますが、どれにチャレンジするかは、愛犬の健康状態や年齢、性質や性格に合わせてあげることが必要です。
まずは「うちの子ならこれならできるかもしれない」という無理のない選択からはじめましょう。

アウトドアでの注意点と対策

せっかくの楽しいはずのアウトドアには、いろいろな危険性やトラブルを伴う可能性があります。
それを回避するには、まずは注意すべき点をしっかりと理解しておきましょう。

野外での天敵


ここ最近の日本の夏といえば、夏日(日中の最高気温25度以上)、真夏日(30度以上)猛暑日(35度以上)が何日も続くことは珍しくありません。
そうなると、「熱射病」や「脱水症」が心配ですね。
汗腺がおもに肉球にしかない犬は、舌をだらりと出して息をハァハァとし、唾液を蒸発させた気化熱によって体温調整をしています。
「山や川は涼しくて快適!」と思いがちですが、犬は人間よりも高温多湿の環境に弱いですし、排尿のチャンスを逃してしまったりすると熱中症になりやすいのです。
犬の様子を見ながら水分補給をこまめにしましょう。

また、自然の多い場所では、日ごろ遭遇しないような生き物たちがたくさんいます。
自然観察は楽しいのですが、やはり、害虫や獣たちもいますからその際の対策を十分に考えておきましょう。

≪暑さ≫
*脱水症状
→ 水分補給を怠ると、息遣いが荒くなったりふらついたり倒れたり、さらに意識がなくなる

*熱中症 
→ 脱水症状と同じく、日差しの当たる場所での長時間の運動や待機などをさせないこと

*体毛 
→ 犬の体毛は人間にシャツのような役割をしているので、暑いからとツルツルにカットしないこと
虫よけ、日焼け予防、雑菌予防のためにも刈りすぎには注意

*車内に置きっぱなしにしない 
→ エアコン停止からわずか15分程度で熱中症指数は危険レベルに達するので厳重に注意

≪山、林、森≫
*害虫や獣 
→ 豊かな自然には生き物が数多く生息しているので、人の出入りの無い脇道などへは入り込まない
ヘビ・イノシシ・シカ・クマ・サル・キツネ・タヌキ・クマなど攻撃性のある生き物
マダニ・スズメバチ・蚊・ブヨ・ムカデ・ヒル・アブ・ケムシなどは毒性のある生き物

 *迷子 
→ 開放的になりすぎて犬は本来の狩猟本能が出てしまうことがあり、小動物や鳥などを追いかけて山奥へと迷い込むことがあるので、ノーリードで放置しないこと

≪川、湖、海≫
*水難事故 
→ 愛犬から目を離さないで、必ず傍についておくこと

*ヤケド
→ 河原の石などは、太陽に熱せられ非常に熱い状態になっているので肉球のヤケドには注意

*川の状況変化
→ 大雨の影響で増水したり流れが急に速くなったりする上流のダムなどからの放水で増水することがある
川底の予期せぬ深みにはまる
(※ダムの放流などの際は、自治体からの放送などがあるので、注意して聞くようにしましょう)

*波や潮
→ 潮に流されたり波にさらわれたりして、アッという間に岸から離れてしまうので要注意

≪その他≫
家の中とは違って、屋外では他の人や犬と遭遇します。
特に夏のキャンプ場では家族連れやグループでの来場が目立ちます。
犬が好きな人もいれば苦手な人もいます。
公共の場所でのマナーをしっかりと守り、みんなが楽しい時間が過ごせるように気配りを忘れないようにしましょう。

*ゴミの始末
→ キャンプなどで出たゴミや愛犬の糞などは、自然環境を保護するためにも自主的に持ち帰ること

*リードの着用
→ 夏休みともなれば、子ども連れの家族も多いことが想定されるため、興奮して他の人や犬に飛び掛かることのないように、また、愛犬が迷子にならないためにもリード着用すること

*立ち入りOK! 立ち入り禁止!
→ 一般のキャンプ場には犬を連れていない人や、また犬が苦手な人も来場している
共同の調理場など犬の出入りを禁止している場所もあるので、事前に調べて十分に配慮すること
犬同伴を許可しているキャンプ場もあるので、事前にリサーチしておくこと
    
*係留での被害
→ テーブルやチェアの脚、テントやタープの軽い素材のポールに愛犬を繋ぐと、犬の動きに引っ張られて倒れる恐れがある
調理中や食事中は特に危険なので火の傍からは離しておくこと

*就寝時
テントでの就寝では、野犬やその他の獣が近づく恐れもあるので、クレート・キャリー・カートなどを使用すること
また、テント内に余裕があれば傍に置いて寝ること

愛犬とアウトドアを楽しむなら、まずはこの準備!


*感染症対策の狂犬病の予防と登録
→ 予防接種の登録票や注射済み票を首輪などにつけておくことが法律によって義務化されている。
また、乗り物を乗る際や宿泊先などで、ワクチンの接種の証明書の提示を義務付けているケースがある。

*去勢や避妊手術
→ 野外ではどうしても他の犬と接触する機会が増え、発情期ともなると行為に及ぶことがあり、トラブルの元ともなるので、事前の対策を講じるとともに、野外では愛犬を放置しないこと

*エチケット
→ 海や川に入るから愛犬のシャンプーはそこで…というのはNG
出かける前にしっかりと清潔にしておくこと
あくまでも自然はみんなのものであり、保護されるべき環境であるということを忘れないこと

*迷子札
→ 慣れない場所に行くと興奮したり、動くものを見つけると追いかけて森の茂みの中に入ったりするのでノーリードで放し飼いにしておくと迷子になる可能性がある
首輪といっしょに迷子札をつけておく

*係留おもり
→ テーブルやタープの足にリードを繋ぐと、犬の動きによっては引っ張られて倒壊する恐れがあったり火を使ったりするような場合にも、係留おもりに繋いでおけば危険から回避できるので安心

愛犬とのアウトドアにはこのアイテムが必需品!


潮風を身にまとい飼い主さんと愛犬が砂浜で遊ぶ光景……「あぁ~、来てよかったねえ」と思えるアウトドアを体験するには、やはり準備が必要です。
それぞれのアウトドアアクティビティに合ったアイテムをしっかりと準備することが、楽しい思い出づくりにひと役かってくれますね。

暑さ対策アイテム

愛犬の様子がおかしいと感じたら、すぐに涼しい場所に移動し冷たい水をお腹の中心にかけ、水を飲ませ濡らしたタオルを脇やおなか首筋などに当てて対処します。
ぐったりとして体全体で息をしていたり、耳の中や内股が赤くなっていたり、舌の色が黒紫になっているときは、上記の応急処置をして動物病院で早めに診てもらいましょう。

このような心配な状況にならないためのアイテムの数々を紹介しましょう。

>>クールウェアハーネス

→ 通気性に優れていますから体を被っていても風通りがよい

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>>クールベスト

→ 水につけるだけでひんやり気持ちいいクール特殊ファイバーを使用、防水加工でペットの体毛が濡れにくい安心構造ですから、体全体を適度に冷やして夏バテ対策にもってこい

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>>クールバンダナ

→ 生地の気化熱効果によってクールな感触で首元が涼やかで着脱も簡単

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>>ひえひえ爽快ジェルマット

→ 愛犬が横たわるときに体全体をひんやりと包み込んでくれるような感触が気持ち良い
水洗いもできて冷蔵庫で冷やしたりする手間も不要で、どこにでも持ち運べて便利

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水遊び安心アイテム

川や海で泳ぐのは楽しいものですが、でも深さもあって溺れてしまわないかと心配ですね。
そんなときもこのアイテムで安心して水遊びを楽しむことができます。

>>ラブリーレインリード

→ 水辺で遊ぶことが多いアウトドアでは、水や汚れに強い高密度ウレタン素材のリード
防水用のハーフチョークと併せて使うとさらに便利

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>>ライフジャケット

→ ジャケットの浮力で泳ぎが自由
背中にハンドルが付いているので、とっさの時にも愛犬を水面から引き揚げやすい防水リードと組み合わせれば、安心安全度もさらにアップ

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虫よけアイテム

蚊取り線香に虫よけローソク、市販の防虫スプレーに…と、ついつい準備に余念がありませんが、あくまでも虫から人を守るためのものであって、効果が高い分、犬などには強すぎて心配ですね。
できれば人にも犬にもやさしい虫よけのアイテムがあれば安心です。

>>天然アロマ 虫よけスプレー

→ 天然成分の入ったアロマオイルスプレーは、蚊だけではなくてダニやノミの対策にも重宝
特に虫のつきやすいお腹やお尻を中心にスプレーするとよい

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>>カタンドッグメタル

→ 首にぶら下げるだけで保護磁石がノミ・ダニを寄せ付けない画期的なメダル

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フードアイテム

キャンプ場では、アウトドアクッキングがあちらこちらで行われています。
野菜を煮たり焼いたりしていつものフードにトッピングしてあげる程度ならいいのですが、「さあ、今日はキャンプだ!バーベキューだ!」とばかりに、愛犬にもついついご馳走のバーベキュー与えるのはどうでしょう。
アウトドアに出かけていつもと違う環境で慣れていないうえ、いつもの食事と違っていたら体調をくずすかもしれません。
せっかくのアウトドアが、動物病院を探すのに四苦八苦していては楽しみどころではありませんね。
ですから、愛犬にはいつもの食事が何よりです。

 
*生肉、生食ローフード、手づくり食
→ 日ごろから食べているのならば、保冷バッグやクーラーボックスで日帰り分くらいの食事の用意は可能
夏の暑い時期には、冷凍の生肉を半解凍させたくらいの食感が食べやすい

*ドライフード
→ 保存が利くことや、移動中に手軽に与えることができるので重宝

*缶詰・レトルト食材
→ 手軽に使えるが、日ごろ食べ慣れていない場合は、下痢をしたりする恐れがあるので、ドライフードと水の食事のほうが無難
   
*普段使いの容器
→ デリケートな愛犬になると、いつもの食器でないと食べものを受け付けないということもあるので、その場合は普段使っている容器を持参する

さあ、いかがでしたか。
愛犬とともにできるアウトドアの種類は意外とたくさんありましたね。
しかし、あれもこれもと欲張らずに、まずは手軽にできそうなものからはじめましょう。

・何をしたいのか。(うちの子ならどれができるかな?)
・どこへ行けばそれができるのか。
・日帰りなのか泊まりなのか。
・宿泊場所をどこにするのか。
・移動手段は何を使うのか。
・何に注意をしたらいいのか。
・どんなものを準備すればいいのか。

などと、プランをじっくりとたててみましょう。
もちろん、初めての場合は行くまでに予行練習してみるのもいいですね。
散歩程度の外出しかしたことがないならば、散歩の時間を少し延ばしたり坂道や階段を使ってトレーニングしてみたりするのもいいですね。

キャンプ場では他の犬たちもいますから、吠えたり飛び掛かったりしないように日ごろからしつけしておくことも大切です。

さて、アウトドアにチャレンジすることが決まったら、さっそく準備にとりかかりましょう!
わからないことは、アウトドアデビューには欠かせない豊富な品揃えと信頼のおけるペット用品取扱店でどんどん訊ねてみましょう。

当サイトでは、>>『愛犬・愛猫と旅行を楽しむために。』という情報も掲載していますので、それも参考にしてくださいね。

アウトドアという外に向いた行動は、愛犬との絆をきっとさらに深めてくれるにちがいありません。
さあ、この夏は、楽しいアウトドアアクティビティへ Let’s go!

愛犬に生肉を与え続けて10年の川瀬隆庸が監修

株式会社帝塚山ハウンドカム
代表取締役 川瀬 隆庸

  • 社団法人 日本獣医学会 正会員 会員No.2010172
  • 財団法人 日本動物愛護協会 賛助会員(正会員)No.1011393
  • ヒルズ小動物臨床栄養学セミナー修了
  • 小動物栄養管理士認定
  • D.I.N.G.Oプロスタッフ認定
  • 杏林予防医学研究所毛髪分析と有害ミネラル講座修了
  • 正食協会マクロビオティックセミナー全過程修了

愛犬の健康トラブル・ドッグフード・サプリメントなどアドバイスをいたします。

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