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犬 トレーニング情報・子犬の体と心の健康

トレーナー岡田弥生先生のトレーニング通信・子犬の体の健康と心の健康についてご紹介。


vol.5 子犬の体の健康と心の健康

前回、子犬にとって生後14週齢頃までに人間社会の様々な刺激に慣れさせておくことはとても大切だとお話し致しました。


しかし、動物病院で「最終のワクチンが終わって1週間くらい経つまでは外に出さないで下さい。」と獣医さんに言われた経験がある方もたくさんおられると思います。その時期の説明の不一致についてお話致します 。


お散歩デビューのタイミング

お散歩デビューは子犬を家族に迎え入れられてなるべく早い時期から少しづつ人間社会に慣らしてもらうのが理想的ですが、最終ワクチンが終わってから1週間ぐらいしないと伝染病に対する抵抗力はついていません。


つまり、この時期は子犬の心の健康のためには外出に慣れさせておいたほうが良く、体の健康を考えると外出させるにはまだ少し不安な時期なのです。


私も犬の体の健康を守る立場の獣医であれば、「ワクチンが終わっていなくても散歩に行ってもいいですよ」とは簡単には言えないと思います。


しかし、人間社会に慣れていなくて怖いものがたくさんあり、問題を抱えている犬と、そのために大変な苦労をしている飼い主さんを見ていると、体の健康も大切ですが、心の健康も大切だと痛感します。



心の健康を考えられた方と、体の健康を考えられた方

実は私も訓練の勉強をするまでは、「最終ワクチンが終わるまでは体の健康のため、外に出さないのは当たり前。」と、思っていました。


しかし、人間社会に慣れる大切な時期の勉強をして、獣医さんの言うことをきちんと守り4ヶ月近くまで外に出さなかった子犬の方が、人間社会や他の犬を怖がり、慣れるまでに相当な時間を苦労をされるのをたくさん見て、感染症のリスクもありますが早い時期に人間社会に慣らしてもらったほうが犬の心の成長にはいいことを、どちらも飼い主さんに伝えて判断してもらうことにしています。



[M.ダックスのリュウくん]

生後12週齢でペットショップから購入され、獣医さんで言われた最終ワクチンが終わるまでをきちんと守り、17週齢まで全く外に出しませんでした。いざ初めて外に出ると震えて動かず、怖がって人や犬、バイクに吠えてしまう子になってしまいました。



[M.ダックスのコエビちゃん]

生後6週齢でブリーダーから購入され、最終ワクチンが終わるまで外に出さない方がいいことをご存じなく、1回目のワクチンが終わったらすぐに散歩デビューをされました。

どこに行っても怖がらず、明るくて犬友達の多いコエビちゃんに成長してくれました。


生まれ持った性格もありますが、同じ犬種でもお散歩デビューのタイミングで大きく変わってきます。最終ワクチン終了前にお散歩デビューさせることのメリット・デメリットを含めて飼い主さん自身が判断して下さい。


14週齢を過ぎても人間社会に慣れることができないわけではありませんので、次回、人間社会への慣らし方を詳しくお話しします。

愛犬のトレーニング情報、「子犬の体の健康と心の健康」についてご紹介しております。

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