獣医師北島先生のQ&A
スタッフ藤目
レトルトの一般食ってあると思うですが、使うメリットってあるんでしょうか?
北島先生
「レトルト食品」と聞くとアルミパウチに入ったカレーやパスタソースを思い浮かべます。しかし正確には「レトルト」とは「レトルト釜」という装置で加圧加熱殺菌された食品という意味です。通常の煮沸では温度は100℃までしか上がりませんが、レトルト釜は密閉するため120℃まで加温できます。これによりボツリヌス菌など耐熱性の食中毒菌も殺菌可能となります。レトルト包装フードのメリットをあげると
①高い保存性
②軟らかく食べやすい
③水分が摂れる
の3つがあります。
①高い保存性
②軟らかく食べやすい
③水分が摂れる
の3つがあります。
スタッフ藤目
高い保存性ということですが、たしかにレトルトフードは賞味期限が長いイメージが強いですね!
北島先生
レトルト食品は完全滅菌されているため保存期間が長く、もしもの時の「非常食」として広く常備されています。私たちヒトの食料と同様にペットフードとしても災害時に調理の手間がいらず、ある程度の水分も摂れて便利です。これがメリットの①と③です。②食べやすいというのは肉を使ったレトルトメニューの場合、簡単に噛めて飲み込める程度まで軟らかいということです。これは肉のコラーゲンが加熱によってゼラチンに変わったためです。
スタッフ藤目
コラーゲンとかゼラチンってよく美容成分などで耳にしますが、どういったものですか?
北島先生
コラーゲンもゼラチンもタンパク質の一種です。コラーゲンは皮膚や骨などを形成しており、アミノ酸から成る3本の鎖がらせん状に編み込まれた形状をしています。このため丈夫でしなやかという性質があり、肉が硬いのもコラーゲンによるものです。肉を長時間コトコト煮込むことでコラーゲンの鎖はほどけゼラチンに変化します。レトルト食品は高圧下で120℃くらいに高温加熱されており、肉のコラーゲンはとろとろのゼラチンに変わっています。これがメリット②軟らかく食べやすいということです。
スタッフ藤目
そういことなんですね!レトルト食品は柔らかく、ドライフードだけでは補えない水分補給が出来てコラーゲンやゼラチンで皮膚被毛の健康維持にもおすすめ出来てメリットの多い食品なんですね!
執筆獣医師のご紹介

本町獣医科サポート
獣医師 北島 崇
日本獣医畜産大学(現 日本獣医生命科学大学)獣医畜産学部獣医学科 卒業
産業動物のフード、サプリメント、ワクチンなどの研究・開発で活躍後、、
高齢ペットの食事や健康、生活をサポートする「本町獣医科サポート」を開業。



























