「ウンチの状態が一定ではなく(一回のお散歩で段々と柔らかいウンチになる等)状態のバロメーターを知りたいです。」神奈川県 H.S様
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愛犬のウンチは食べたものや体調によって大きく左右します。
ウンチの相談はよくある相談の一つです。
犬や猫はもともと穀物(炭水化物)の消化があまり得意ではないので、それらを多く食べている子はウンチがゆるめで、においもかなり臭い傾向にあります。
体調が良いといいウンチが出て、悪ければ悪いウンチになるので、ウンチは健康のバロメーターです。
いつも与えているドッグフードやキャットフードがその子の消化能力に合っていない場合もウンチが「悪いウンチ」になってしまいます。このようにそれぞれの体質や腸の消化能力により「良いウンチ」を排泄するためには個体差があるため、その子に一番合ったごはんを選んであげてください。
食べ物でもウンチは左右されますが、ストレスや寒暖差でも左右されます。
一度の悪いウンチの状態で驚き慌てたりせず、原因をしっかり考えて対処してあげましょう。人間でもそうですが、悪いウンチをした後にすぐに良いウンチは出ません。悪いウンチがずっと続くようであれば何か悪い原因があると思われますが、段々と良くなっていて元気があるようであれば、散歩を楽しくしてあげましょう♪
理想的な良いウンチとは?
適当な水分を含んでいて、ある程度ツヤがあり、未消化の食べ物や異物などは全く混ざっていない、まとまってコロンとしているウンチ。
いつもと違う、色々なウンチと向き合ってみましょう。
いつもよりクサイウンチ
いつもと違うものを食べたり、食べ過ぎたり、消化不良を起こして未消化の食べ物がウンチに混ざっていると、くさくなることがあります。
いつもより柔らかいウンチ
腸の中に細菌やウィルスが異常に増えているか、感染症や中毒を起こしている可能性があります。水分の取り過ぎや腐ったものを食べた時、冷たいものや脂肪分の多いものを食べ過ぎたり、今まで食べたことがないフードにいきなり変える事ことによってアレルギー性の腸炎を起こしている時もあります。
また、お留守番によるストレスなど精神的なことからウンチがやわらかくなることあるため、原因は無数にあります。ウンチがやわらかい状態が続くとその後は下痢になってしまうことが多いため、早めに原因を知り対処する必要があります。
いつもより硬いウンチ
ごはんの量が少なかったり、たくさんお肉類を食べていたり、カルシウムを多く摂っている場合などはかたくなります。
また、その子の消化機能に合わないフードを食べている場合や便秘の時も硬く、ウンチの量は少なくなります。
いつもと違う色のウンチ
黄色、または緑がかった色のウンチは小腸で十分な消化吸収が行われておらず急速な通過が起こっているためだと思われます。
黒いウンチは小腸内で出血がおこっていることを知らせています。また、ペースト状でうすい色の場合は、正常なウンチの色をつける胆汁が不足している証です。肝臓が原因かもしれません。
白っぽい、または灰色のウンチは膵臓の機能が低下している時やカルシウムなどのサプリメントを多く摂ったときに出ることがあります。
ウンチの色は食べた物によっても変わるため、食べたものを確認しましょう。
血が混じっているウンチ
消化器系のどこかで出血が起きています。鮮やかな赤い色の血が混じっている場合はうちんちが出る直前、いわゆる大腸からの出血です。
また、黒っぽい色の場合はウンチとなって出てくるまでに時間がかかっている、いわゆる胃や小腸で出血が起こっていることを示しています。血液と混ざりながらウンチが作られていくため、全体的に黒いタール状のウンチが出ます。そのまま出血の状態が続くとさらに状態が悪くなり貧血も進行するため、早めに原因を知りましょう。
膜がかかっているウンチ
やわらかいウンチが続くとそのまま腸炎が起こります。ウンチにかかっている膜は腸の粘膜のようなものです。ウンチがやわらかいと、普段よりも腸が働き過ぎてしまうため、腸粘膜がはがれてしまった状態になります。また、ガムなどをたくさん食べた時も膜のかかったウンチをすることがあります。
愛犬に生肉を与え続けて10年の川瀬隆庸が監修
代表取締役 川瀬 隆庸
- 社団法人 日本獣医学会 正会員 会員No.2010172
- 財団法人 日本動物愛護協会 賛助会員(正会員)No.1011393
- ヒルズ小動物臨床栄養学セミナー修了
- 小動物栄養管理士認定
- D.I.N.G.Oプロスタッフ認定
- 杏林予防医学研究所毛髪分析と有害ミネラル講座修了
- 正食協会マクロビオティックセミナー全過程修了
愛犬の健康トラブル・ドッグフード・サプリメントなどアドバイスをいたします。