これまで困った問題への対処方法やトレーニングのポイントなどについてお話致しましたが、まとめとして信頼関係を築き、犬が人間社会で幸せに暮らしていくため心がけてもらいたいことについてお話致します。
犬にとって快適な生活を過ごさせる
- 犬にとって必要な栄養素がバランスよく含まれた食事を与える。
- 犬が安心して眠れる場所がある。
- エネルギーを十分発散できる運動や本能を満足させる遊び。
幸せで快適な生活をしている犬が問題行動を起こすことはほとんどありません。
問題行動を起こすのは、犬にとって必要な生活環境が与えられていないことやエネルギーを十分に発散できていないことが原因の場合が多いです。
快適な生活を過ごさせることは、リーダーである飼い主さんの努めです。
人間社会に慣れさせる
- できるだけほかの犬と一緒に楽しく遊ぶ時間をつくる。
- できるだけ色々なタイプの人(男性、女性、子供など)と楽しく触れ合う機会を作る。
- さまざまな音(自動車、電車、雷など)と刺激(車に乗せるなど)に慣れさせる。
ほかの犬や飼い主さん以外の人など、人間社会に怖いものがたくさんあると吠えたり攻撃的になる問題にもつながりますし、犬が人間社会で楽しく暮らしていくために社会化はとても重要です。
子犬の場合、刺激に慣れやすい時期に沢山の経験をさせて慣らしていきましょう。
成犬で怖いものがある場合は無理なく少しずつ慣れてくれるよう時間をかけて慣らしていきましょう。
飼い主さんが全身触っても快く受け入れてくれるように
飼い主さんが犬の身体の様々な部位を触ったり、犬の動きをコントロールすることを快く受け入れるようにしておくことは犬の健康管理にとても大切ですが、飼い主さんがリーダーであることを犬に認識させることにも役立つとされています。
特にお腹を見せる、いわゆる服従のポーズは子犬が母犬に身を任せる行動でもあり、同時に優位の犬に対して行う行為でもあるため、お腹を見せることを快く受け入れてくれることはリーダーシップの確立につながります。
ただし、無理やり力づくでお腹を見せさせたりすると反抗心を育ててしまうこともありますので、注意して下さい。
十人十色で愛犬のらしさを楽しむ心の余裕を!!
人間もパーフェクトな人はいません。それと同様に、犬にもパーフェクトな子はいませんので、多少のことは「うちの子らしい」と楽しむ心の余裕も必要かもしれません。
困った問題行動や怖いものを少しずつ克服して、犬が人間社会で幸せに暮らしていけますよう願っております。
愛犬に生肉を与え続けて10年の川瀬隆庸が監修
代表取締役 川瀬 隆庸
- 社団法人 日本獣医学会 正会員 会員No.2010172
- 財団法人 日本動物愛護協会 賛助会員(正会員)No.1011393
- ヒルズ小動物臨床栄養学セミナー修了
- 小動物栄養管理士認定
- D.I.N.G.Oプロスタッフ認定
- 杏林予防医学研究所毛髪分析と有害ミネラル講座修了
- 正食協会マクロビオティックセミナー全過程修了
愛犬の健康トラブル・ドッグフード・サプリメントなどアドバイスをいたします。