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愛犬の去勢・避妊手術についてのメリット・デメリット

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犬・猫の避妊手術や去勢手術、動物病院の先生に生殖系の病気予防のためには手術をした方がいいと言われて手術はしましたが、本当のところはどうなんでしょうか?」北海道 A.M様

愛犬・愛猫の健康は飼い主様のそれぞれの責任です。

手術行為が賛成か否かは、その愛犬・愛猫が置かれる生活環境と飼い主様の考えにより変わると思います。

去勢・避妊の一般的に言われているメリット・デメリットを紹介します。
手術によって生殖系の病気の予防になる可能性は高いと思われますが、全身麻酔のリスクや、生殖系の病気の回避のためにした手術で、違う病気を引き起こすリスクも伴います。「獣医さんに勧められたから」と安易に手術を行わないで、ちゃんとした知識を持って考えてみて下さい。

去勢のメリット

  • 発情に対してのストレスが減少する。
  • 特定の疾患の予防(前立腺肥大、前立腺腫瘍、肛門周囲腺腫、会陰ヘルニア等)、肛門嚢炎、糖尿病などに罹る確率が減る。
  • ボス精神の緩和。攻撃的な性格を温和にする。マーキングが減少する。
  • 望まれない繁殖を避けられる。

手術方法

精巣と精巣上体が納まっている睾丸を摘出。
1か所だけ1~1.5㎝ほど切開し、摘出。

時間

1時間程度。

費用

約1万5千円

時期

生殖能力が完成する前の生後6カ月をめどに行うのがベスト。

去勢のデメリット

  • 肉体的、精神的ストレス。
  • ヒステリックな性格になる。
  • 骨肉腫や甲状腺機能低下などの疾患率の上昇。
  • ホルモンバランスの崩れによる肥満になりやすい。
  • 全身麻酔のリスク。
  • 繁殖できなくなる。

オス犬だからといって去勢をしないと必ずトラブルを起こす犬になるようなことはありません。
去勢による健康面へのリスクがゼロでもないという事実を理解し、愛犬の性質や生活環境をしっかりと見据え、飼い主としてどうしたらいいのか考えて下さい。

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避妊のメリット。

  • 予定外の妊娠防止。
  • 特定疾患の予防。(乳腺炎、乳腺腫瘍、子宮蓄膿症など)
  • ヒート中のストレスの軽減。
  • 偽妊娠などの行動がなくなる。

手術方法

卵巣摘出術

子宮は残して卵巣だけを摘出する避妊法。
卵巣と子宮の両方を摘出する方法と比べ、効果も術後の弊害も大差がないため、切開する部分が少なく犬にかかる負担が少ない。
体力的に不安がある場合はこちらが適している。

卵巣子宮摘出術

現在広く行われているのがこの避妊法。
卵巣・子宮両方を摘出するため、より病気になる確率が下がる。卵巣のみの摘出と比べて、摘出しなければならないものが多いため、切開する大きさも広くなり出血量も多め。

時間

1~2時間程度。

費用

犬の大きさ、病院により差がある。
開腹するため雄犬よりも時間も金額もかかる。
約2~3万円

時期

初回の発情(ヒート)を迎える前がベスト。

避妊のデメリット

  • 尿失禁。
  • 攻撃性の増加。
  • 脱毛。
  • 骨肉腫の罹患率増加。
  • ホルモンバランスの崩れによる肥満になりやすい。
  • 全身麻酔のリスク ・繁殖できなくなる。

今の風潮では避妊・去勢のメリットはいろいろなところで聞きますが、デメリットもしっかり説明してくれる獣医さんは少ないと聞きます。全身麻酔のリスクのための検査や、老犬になってからの手術のリスクなど、きちんと相談して安心できる獣医さんとの出会いを期待します。

最終的にメリット、デメリットのどちらを重視するかは飼い主さんの考え方次第かと思います。

愛犬に生肉を与え続けて10年の川瀬隆庸が監修

株式会社帝塚山ハウンドカム
代表取締役 川瀬 隆庸

  • 社団法人 日本獣医学会 正会員 会員No.2010172
  • 財団法人 日本動物愛護協会 賛助会員(正会員)No.1011393
  • ヒルズ小動物臨床栄養学セミナー修了
  • 小動物栄養管理士認定
  • D.I.N.G.Oプロスタッフ認定
  • 杏林予防医学研究所毛髪分析と有害ミネラル講座修了
  • 正食協会マクロビオティックセミナー全過程修了

愛犬の健康トラブル・ドッグフード・サプリメントなどアドバイスをいたします。

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