獣医師が解説

【獣医師が解説】お口ラクラク 歯石クリーンPRO

「本町獣医科サポート」の獣医師 北島 崇です。

愛犬の口腔内の健康維持や口臭にお勧めの帝塚山ハウンドカムの歯石クリーンPROを解説していきます。
歯石クリーンPROはラクトフェリンとラクトパーオキシダーゼを使用した愛犬用のサプリメントです。

今回はその2つの成分について詳しくお話させていただきます。

ラクトフェリン

ラクトフェリンとは?

ラクトフェリンという言葉は「ラクト=乳の」+「フェリン=鉄」という2つの単語から成っています。ラクトはラクトース(乳糖)とか、乳固形分の少なめのアイスクリームを「ラクトアイス」というあの「ラクト=乳の」です。

ラクトフェリンは今から70~80年前に牛乳から発見されたタンパク質の一つです。その後の研究で乳だけでなく唾液や涙、血液などにも含まれていることが判りました。海外はもちろんのこと、日本においても「日本ラクトフェリン学会」や「臨床ラクトフェリン研究会」といった学術団体があり研究発表されています。

では、もう一つの「フェリン=鉄」とは何でしょうか?このタンパク質であるラクトフェリンですが鉄と結合する性質をもつことが判りました。そこで「牛乳から発見された鉄分と結合するタンパク質」ということから「ラクトフェリン」と名付けられたというわけです。

ラクトフェリンの働き

この数年、ラクトフェリンが配合された食品が多くのメーカーから販売されてブームになっています。「お腹の調子を整える」ヨーグルトやサプリメントをよく見かけると思います。

この整腸作用をはじめとして、多くの研究者によってラクトフェリンは様々な働きをもつことが発表されています。日本ラクトフェリン学会から報告されている主な作用を紹介します。

①免疫の調整 …感染の防御や発がん予防
②抗菌・抗ウイルス活性 …歯周病菌やピロリ菌の抑制
③ビフィズス菌の増殖促進 …腸内細菌のバランス調整(整腸作用)
④抗炎症作用 …関節などの炎症の改善
⑤脂質代謝の改善 …内臓脂肪の低減(メタボ対策)

ラクトフェリンがもつ抗菌活性

細菌が増殖するにはいくつかの要素が必要です。①適当な温度 ②適当な水分 ③栄養素など他にもいろいろありますが、特にこの3つを「細菌増殖の3条件」と呼びます。この中の③栄養素において細菌の発育や増殖に欠かせないミネラルとして鉄があります。仮にこの鉄分を細菌が利用する前に横取りしたらどうなるでしょうか?細菌は必要な栄養素の1つが手に入らないために増殖できず、次第に全体の菌数は減少してゆくことになります。

似たような言葉で「殺菌」と「抗菌」がありますがこの違いは何でしょうか?答えは、殺菌=細菌を殺すこと、抗菌=細菌の増殖を阻害することです。

ラクトフェリンは「牛乳から発見された鉄分と結合するタンパク質」ですから、細菌が増殖に欠かせない鉄分を横取りすることができます。すると細菌は兵糧(ひょうろう)攻め状態となり、増殖が阻害されて全体の菌数は減少してゆきます。すなわちラクトフェリンは(殺菌能力ではなく)抗菌活性をもっているということになります。

ラクトフェリンの歯周病予防への活用

歯周病の成り立ちには5つのステップがあります。

【1】ペリクルの形成 
…食後、歯の表面に薄いぬめりの膜(=ペリクル)ができる

【2】バイオフィルムの形成 
…ペリクルに口内の細菌が付着して膜ができる

【3】歯垢の付着
…バイオフィルムをベースとして細菌が増殖して歯垢がたまる

【4】歯石の形成
…歯垢に唾液中のミネラルが沈着することにより歯石が形成される

【5】歯ぐきの炎症
…歯周ポケットにおいて歯垢の悪玉菌が増殖して毒素を産生し炎症を引き起こす

ラクトフェリンの抗菌活性を活用した歯周病予防の研究も進んでいます。上記【2】バイオフィルムや【3】歯垢の形成には口内細菌の付着および増殖が大きく関与しています。ここでラクトフェリンを用いて細菌の増殖をしっかり抑えようという考えです。

歯磨きメーカーであるライオンの鈴木苗穂 氏らが大変興味深い2つの報告をしています。

(1)ラクトフェリンは歯周病菌が産生する毒素を無毒化する
…毒素を無毒化することにより歯ぐきの腫れを抑える

(2)ラクトフェリンは歯肉の細胞増殖を促進する
…歯周病に成ってしまっても、すみやかに歯ぐきが修復される

また、昭和大学歯学部の清水 友 氏はラクトフェリンには舌の表面にある舌苔(ぜったい)を正常化して口臭を軽減する作用があると述べています。

両氏の報告はラクトフェリンが歯石予防はもちろんのこと、トータルでオーラルケアに有効であるということを示しています。

ラクトパーオキシダーゼ(LPO)

口臭の原因は?

口臭の主な原因物質は硫化水素やメチルメルカプタンといった硫黄(イオウ)を含む揮発性の物質(=揮発性硫黄化合物)です。硫黄はよく「温泉のにおい」とか「卵が腐ったようなにおい」と表現されます。

では口臭の根本物質である硫黄はどこからきているのでしょうか?ドッグフードではタンパク質は一般的に20~25%以上配合されています。このタンパク質を構成しているアミノ酸の中にはメチオニンのように硫黄を含んでいるものがあります。この含硫アミノ酸が硫黄の供給源です。

口の中には様々な細菌がいますが、その中には含硫アミノ酸をエサとして生きている細菌もいます。この細菌のはたらきにより硫黄を含む硫化水素やメチルメルカプタンなどの口臭の素が産生されるというわけです。

マスキングによる口臭対策

におい対策として芳香剤がよく知られています。
これは悪臭を別のにおいで一時的に包み込む(=マスクをかぶせる)という考えです。口臭対策としてミントがよく利用されます。

口内細菌をターゲットとした口臭対策

マスキングとは別に口臭の原因物質の産生を抑えるという考え方があります。すなわち硫化水素などを作り出す口内細菌を直接叩くことにより口臭を根本から予防するという方法です。

前出のラクトフェリンと同様に乳や唾液中に存在する物質としてラクトパーオキシダーゼ(LPOと略)という酵素があります。LPOは酵素ですので自身に細菌を殺す力はありませんが、体内で次亜チオシアン酸という強い殺菌能力をもつ物質を産生する手助けをします。

口の中でこのLPOが活躍すれば口臭の素を産生する細菌を直接叩くことができます。LPOはマスキングとは異なり、口内細菌をターゲットとした新しい口臭対策であるといえます。

ラクトフェリンとラクトパーオキシダーゼ(LPO)の相乗効果

ラクトフェリンとLPOを組合せると歯石予防と口臭対策が同時に可能となります。

森永乳業の中野学 氏らヒトの口腔ケア研究においてラクトフェリンとLPOの相乗効果を以下のように報告しています。
(1)口臭の抑制(即効性と持続性)
(2)唾液の増量とサラサラ感
(3)バイオフィルムの形成抑制
(4)歯周病菌の抑制
(5)歯肉炎の軽減

ラクトフェリンとLPOの組合せは大変有用性が高いことから、ヒトの口腔ケア商品として森永乳業(商品名:森永オーラバリア)や森下仁丹(商品名:オーラルラクトフェリン)などがサプリメントとして商品化しています。

ペットの場合、食後毎回の歯磨きはなかなか難しいものです。ラクトフェリンとLPOのセットにより、歯石予防と口臭対策のデンタルケアが一度にできることは、ペットとオーナーの方々の両者の負担軽減にもつながります。

まとめ

ラクトフェリン

・抗菌活性など多様な有用性をもつタンパク質
・歯垢および歯石予防に有効

ラクトパーオキシダーゼ

・殺菌作用に関与する酵素
・新しい口臭予防策として有効

ラクトフェリンとラクトパーオキシダーゼの相乗効果

・歯石予防と口臭対策というトータルオーラルケアの観点から有用性は大
・ペットとオーナーの両者のケア負担の軽減化

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執筆獣医師のご紹介

本町獣医科サポート

獣医師 北島 崇

日本獣医畜産大学(現 日本獣医生命科学大学)獣医畜産学部獣医学科 卒業
産業動物のフード、サプリメント、ワクチンなどの研究・開発で活躍後、、
高齢ペットの食事や健康、生活をサポートする「本町獣医科サポート」を開業。

本町獣医科サポートホームページ

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