皮膚のトラブル

うちの愛犬はよく皮膚炎になります。市販の薬をつけてもなかなか良くならないので何か良いものがありませんか?

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「うちの愛犬はよく皮膚炎になります。市販の薬をつけてもなかなか良くならないので何か良いものがありませんか?肉球もよく舐めるので色々と肉球ケアを試しているのですが、こちらもなかなか良くなりません。」大阪府 NT様より

「皮脂バリアー」と「食事」を大事にしましょう

皮膚炎の原因はノミやダニ、マラセチア(真菌の一種)や食物に対してのアレルギーなどいろいろ考えられます。前足をずっと噛んで痒がる様子を見せたり、肉球をずっと舐めている子はストレスが原因になってる場合もあります。

すぐに原因を判明させるのはむずかしいですが、薬で止めても、しばらくするとまた同じように皮膚炎や痒がる症状を見ることが多いです。

痒がるのでシャンプーの回数を増やしてしまえば、真菌やフケなどには効果的なのですが、実は皮脂膜の抗菌作用を持つ皮脂バリアーの油まで洗い流してしまい、一旦はキレイになるものの皮脂バリアーがなくなることで菌には弱い皮膚になってしまいます。

ステロイドなどの強い薬ならば瞬間の効果がすぐ出るでしょうが、根本的な治療には至りません。市販の薬ではすぐには良くなりません。
薬に頼らず効果的に皮膚炎に立ち向かうには「食事」の見直しをおススメします。

愛犬の皮膚について

健康な犬は21日サイクルで細胞が生まれ変わります。このサイクルが早くても遅くても皮膚トラブルの原因となります。このサイクルを保つのは健康な食事と適度な運動、そしてストレスのない環境を整えるのが大切です。

皮膚病になると痒みを持ち愛犬には相当なストレスがかかります。皮膚炎になると

  • 頻繁に舐め続ける
  • 体をこすりつける
  • 体を噛む
  • 皮膚が赤くなる

ような行動になりこれがひどくなると膿皮症、マラセチア皮膚炎、アトピーなど多くの皮膚病につながります。

愛犬の皮膚を悪化させないためのシャンプー

愛犬の皮膚の角質層は人間に比べて1/3程度しかありません。その為、皮脂のバリアを保つのが人間より難しくなっています。愛犬の個体により差はありますがシャンプーの頻度は月に多くても3回までで1,2回がベストです。乾燥肌の愛犬は特にシャンプーのしすぎにはご注意ください。シャンプーの選び方は必ず犬用を選びます。人間用は愛犬には刺激が強すぎるからです。皮膚に心配がある愛犬はできるだけ低刺激でナチュラルな(天然成分)成分の物を使用しましょう。そして、もう1つ大事なことはシャンプー後の愛犬の被毛の乾かし方です。まずはしっかりとタオルで優しく拭きとってタオルドライをします。その後にできるだけ低温でドライヤーをかけて乾燥させます。(低温でも皮膚とドライヤーの距離が近いと皮膚に熱が加わりすぎるので注意)ダブルコート(被毛が2重構造)の愛犬は特に念入りに皮膚が熱を持たないようにしっかりと乾燥させます。余分な湿気が被毛と皮膚にあれば菌の繁殖などで皮膚トラブルをおこす可能性が高まります。最後にご自宅でバリカンなどを使用して愛犬の毛を刈っている場合も皮膚に熱が持たないようにバリカンが熱くなっていないかを常にチェックしてカットしてください。

食事の見直しについて

添加物の入ったフードやおやつ・ジャーキーなどを食べていれば、未消化のたんぱく質が血管などにこびつき、全ての分泌物をドロドロにしてしまいます。
犬には肉球に汗せんがあるので、そこからもドロドロした分泌物が出るようになり、それを気にして肉球をよく舐めるようになっていることも考えられます。

消化の悪いフードやジャーキーなどでは消化にエネルギーを取られ新陳代謝を高めることができないので、皮膚の状態も健康に変えていくことはできません。
酸化したフードなどは真菌の増殖を起こすので、日々の食事は新鮮なものが良いです。

体内の酸化物の掃除はビタミンCの摂取がおすすめです。太陽下での運動はストレス発散と天然ビタミンDの摂取ができ、皮膚の健康に効果的です。

消化の良い食事、そしておやつもあげるのであれば消化に良いものを少しだけ与え、固いおやつのジャーキー類はやめましょう。そして、腸内環境は皮膚の健康と直結していますので乳酸菌や食物繊維などの摂取、必ず、食事から取り入れなければならないオメガ3なども食事に取り入れてみましょう。

薬ではなく食事で体内から健康になる方法は時間がかかりますが、体に全く負担のない方法で全ての健康につながります。合わせて天然アロマなどでの外側からの優しいケアもおススメします。

愛犬に生肉を与え続けて10年の川瀬隆庸が監修

株式会社帝塚山ハウンドカム
代表取締役 川瀬 隆庸

  • 社団法人 日本獣医学会 正会員 会員No.2010172
  • 財団法人 日本動物愛護協会 賛助会員(正会員)No.1011393
  • ヒルズ小動物臨床栄養学セミナー修了
  • 小動物栄養管理士認定
  • D.I.N.G.Oプロスタッフ認定
  • 杏林予防医学研究所毛髪分析と有害ミネラル講座修了
  • 正食協会マクロビオティックセミナー全過程修了

愛犬の健康トラブル・ドッグフード・サプリメントなどアドバイスをいたします。

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