皮膚のトラブル

犬のノミ対策の現状は?健康を保つノミ対策を考える

犬の虫よけ(ノミ対策)の現状

ノミ取り首輪・フロントライン等が大量に出回っています。これには強い殺虫成分が含まれています。

ノミは犬や猫の皮膚を刺すことよって死んだり身体から離れたりしますが、犬や猫たちはノミが刺したあとにあらわれるかゆみや腫れといった症状から逃れることはできません。

犬達は毒を皮膚から吸収して腎臓で濾し取ります。これの繰り返しによって腎臓はどれだけ多くの毒を取り込むかは想像以上です。

ノミとり薬以外にも、フィラリア剤やワクチン等も処方されています。これらの薬剤は膵臓、肝臓、血流の構成にも損傷を与える等、小さな身体の活動に悪影響を及ぼす可能性が強くあります。

これだけ強い薬を体内に入れてノミ退治を行っても、ノミを完全に死滅させることは不可能です。生き残ったノミは毒に対して耐性を強めて繁殖し続けます。

そうでなければ薬剤はもっと強力な毒性をもったものが必要で、この繰り返しが延々と続いています。これにより恐ろしい毒は少しずつ少しずつ犬や猫の身体に蓄積されていきます。

健康を保ちながらノミを駆除する方法

僕がおすすめしたいのは、健康を保ちながらノミを駆除していく方法です。

強い殺虫成分のようなものではなく、ナチュラルな方法で犬や猫をケアすればノミ対策は十分可能です。

ここではハーブによる外側からのケアとシャンプーでの使い方をご紹介します。

ハーブによるケア

スパイクラベンダー、パチュリ、ゼラニウム、レモングラス、ティートリー、ユーカリといったノミや蚊の嫌う匂いを持った植物から抽出したエッセンシャルオイルは安全でナチュラルなノミよけアイテムです。

ノミやダニが付くのを防ぐのはもちろん、その他の素晴らしいハーブの恵みが含まれています。

例えば、紫外線防止や皮膚の乾燥防止にもおすすめです。

そして、香りも自然でリラックスできます。

シャンプーによるケア

このアロマオイルをナチュラルバブルシャンプーに少量加えることでノミよけシャンプーとしてもご活用頂けます。

シャンプー時の注意点としては、犬の体を濡らす前にシャンプーを浸したスポンジにノミよけスプレーを直接1~2回行い、首や耳の周り、肛門周りを濡らしておきます

こうする事でノミの逃げ場所である耳の中や目・口のふち、肛門への逃げ道を遮断します。

それから全身を上から下へ洗っていきます。

ノミの繁殖力はすさまじいものを持っているので、散歩後のお手入れ、住居を清潔にする等、ノミがつきにくくする予防もしっかり行なって下さい。

愛犬に生肉を与え続けて10年の川瀬隆庸が監修

株式会社帝塚山ハウンドカム
代表取締役 川瀬 隆庸

  • 社団法人 日本獣医学会 正会員 会員No.2010172
  • 財団法人 日本動物愛護協会 賛助会員(正会員)No.1011393
  • ヒルズ小動物臨床栄養学セミナー修了
  • 小動物栄養管理士認定
  • D.I.N.G.Oプロスタッフ認定
  • 杏林予防医学研究所毛髪分析と有害ミネラル講座修了
  • 正食協会マクロビオティックセミナー全過程修了

愛犬の健康トラブル・ドッグフード・サプリメントなどアドバイスをいたします。

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