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ミニチュア・シュナウザーの食事とかかりやすい疾患

ミニチュア・シュナウザーの食事とかかりやすい疾患

こんにちは帝塚山ハウンドカムです。

今回はミニチュアシュナウザーがかかりやすいといわれている疾患と、食事はどう気を付ければいいのかという内容となります。

食事

ミニチュア・シュナウザーの体質の傾向

シュナウザーは遺伝的に高脂血症になりやすく、肥満にもなりやすい犬種です。
高脂血症と肥満は様々な疾患のリスクをあげてしまいます。

もし現在体重過剰であれば減量させてあげましょう。

高脂血症になってしまった場合、高脂血症のコントロールは食事中の脂肪の制限が必要となってきます。

高脂血症予防には脂肪を低下させるオメガ3(DHA、EPA)、乳酸菌、オリゴ糖、適度な食物繊維(水溶性食物繊維、不溶性食物繊維)等が良いといわれています。

脂肪の代謝が苦手な傾向があるとはいえ、脂肪は必要な栄養です。制限しすぎても脂溶性のビタミン不足になるなどの弊害が出てきます。
「とにかく制限すればいい」というものではなく、「バランスの良い食事」を基本に、その子の成長・健康状態にあったものをあげましょう。

脂肪控えめのフードとは?

漠然と脂肪控えめといわれてもどの程度が控えめなのかとなるかと思います。
ドッグフードの成分表示を見てみると粗脂肪は15~20%が多く、
低め~ダイエット用などですと10%前後から10%以下のものがみられます。

ドッグフードのパッケージに記載されていますので成分値の粗脂肪という項目で確認出来ます。

給与量

同じ犬種や兄弟であっても理想体重の維持に必要な食事量はその子によって異なります。
ドッグフードをあげている場合は、そのドッグフードに記載されているグラム数を参考に、体重の増減を見ながらフードの量も調節します。

人間でも個人個人によって太りやすい(血糖値の上がりやすい)食材は異なります。

同じフードを食べていても、この子は太りやすいけどこの子はスリムだなぁ‥というのも
そういった食材に対する得意不得意の影響もあるかもしれません。

そういった「個体差」がとても大きいものなので、あとは実際にあげてみて食事量をその子にあったものに調節してあげて下さい。

季節によっても代謝が変わるため、日々の観察をしながらして調節して下さい。
ミニチュアシュナウザーは遺伝的に脂肪の代謝が得意でない犬種とされています。

気を付けたい疾患&あげたい食材

高脂血症になりやすい

ミニチュアシュナウザーは遺伝的に脂肪の代謝が得意でない犬種とされています。
そのため、肥満や高脂血症になりやすい犬種です。

フードを選ぶ際は血液サラサラで有名なオメガ3豊富なお魚や、脂肪ひかえめ、低カロリー系のフードがおすすめ候補となります。
また、腸内環境が良好であることが高脂血症の予防にも良いと考えられるため、お腹に良いものを食べさせてあげましょう。
乳酸菌、オリゴ糖、適度な食物繊維(水溶性食物繊維、不溶性食物繊維)などがおすすめです。

例えば食材でいうと玄米や米ぬかは高脂血症や膵炎予防に役立つ可能性を秘めているため、それらが使われているフードやおやつを活用するのは良いアイデアと考えられます。
最近は米ぬかや玄米入りの愛犬用おやつなど、嗜好性が高く、かつ健康志向のものも増えてきています。

また意外とチーズを食べていると、高脂肪の食事を食べていても内臓脂肪の蓄積量が減少するとのデータもあります。(ラットのケース)
※多くの研究者によりチーズに含まれる機能性ペプチドという成分がかかわっていると考えられています。

▼記事はこちら
【獣医師が解説】ペットの栄養編: テーマ「チーズ選びのポイント」

尿路結石になりやすい

犬の場合、ストルバイトの尿路結石は細菌感染(膀胱炎)が関係している場合が多く、ミニチュアシュナウザーの女の子の場合はストルバイト結石になりやすいといわれています。
男の子はストルバイト、シュウ酸カルシウム結石どちらも同じ程度見られます。
尿路結石の予防策の一つとして、尿が濃くなりすぎるのを防ぐため、「消化に良いフードとしっかり水分を摂る」事がおすすめです。
また好きな時におしっこが出来るような環境を作り我慢させない事と、肥満予防を心がけます。
この家でもトイレトレーニングをしておくメリットは、天候が悪く散歩が出来ない時や体調が悪くなった時でも家で出来るという長期的な視点からも大きな点です。
勿論膀胱炎予防のために免疫の維持を考え、お腹に良いもの、ビタミンCなどの抗酸化物質を自然な形で摂るのもおすすめです。

胆石になりやすい

中高年から発症するケースが多く、オスが若干高い傾向にあります。
適度な運動と血中のコレステロール、中性脂肪が過剰にならないようにする、間食を控える、肥満を防ぐことが予防となります。

胆のう粘液嚢腫になりやすい

脂質代謝異常を持つ犬種は注意が必要な疾患となっており、ミニチュアシュナウザーもこれにあたります。
予防は胆石の場合と同じとなります。

乾性角結膜炎(いわゆるドライアイ)になりやすい

涙が少なくなることで目が傷つきやすかったり結膜炎になります。
進行すると目の違和感が増し、角膜への色素沈着で視力が低下します。
黄緑色の目やに、目をまぶしそうに閉じる、白目が赤く充血している、目をこする、黒目の表面の透明な部分(角膜)が白くなるかまたは黒く曇ったようになる、などが症状となります。

犬の場合の原因としては自己免疫性のもので涙腺(涙の出るところ)の炎症を起こし、涙が減るものが多いと考えられています。

涙の成分は3つあり、油分と涙腺から出る水分、もうひとつはムチンと呼ばれるネバネバとした成分です。
ムチンと水分が混ざって適度な粘弾性を持つことで瞳に広がり、油分が蒸発をカバーします。
いずれが不足しても乾性角結膜炎になりますが、水分不足によるものが多いと考えられています。

対策としては部屋の加湿、水分不足の予防(脱水の予防)、まぶたを温めてあげる、やさしくマッサージするなどがあります。

白内障になりやすい

予防は難しいのですがかかりやすい犬種は定期健診を受けるなどして早めに発見することが大事となります。

目に良い栄養というといわれているビタミンCなどの抗酸化物質があります。
犬の必須栄養素として含まれていないため、特に記載がなければ加熱にも弱い成分ですのでドッグフードには入っていないと考えても良いですので、おやつやトッピング等で補ってあげるのもおすすめです。

甲状腺機能低下症になりやすい

甲状腺ホルモンの分泌量が少なくなる病気です。
この病気の95%は甲状腺が炎症を起こすことで萎縮していき、必要量出せなくなったことで発生するといわれています。
その他の要因としては甲状腺の腫瘍などで、いずれも老齢になってから発症することが殆どです。

膵炎になりやすい

原因がさまざまあり、殆どが原因不明ですが「高脂血症」「内分泌疾患」「肥満」がリスクとなります。
またミニチュアシュナウザーは遺伝的に高脂血症、肥満になりやすい犬種のため注意が必要です。
ミニチュアシュナウザーは遺伝的に高脂血症、肥満になりやすい犬種のため注意が必要です。

お勧めの食事・おやつ

ホリスティッククッキング

玄米粉や脱脂米ぬかを原材料に含み、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維のバランスを取りながら、オリゴ糖や複数の乳酸菌・パパイア粉末・麹菌を配合。脂肪が控えめのノンオイルコーティング国産ドッグフードです。

ホリスティッククッキング
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鹿肉シリーズ

低脂肪・低カロリーなお肉です。低脂肪ですが完全に脂質がないわけではなく良質なものになります。
また良質のタンパク質とオメガ3・オメガ6・DHAなどの多価不飽和脂肪酸が多く含まれています。冷凍生肉は酸化の心配がなく高品質で消化に優れたたんぱく源です。


鹿肉の生肉
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健康オメガ3オイル

DHA・EPA・ビタミンE・ビタミンDなどを豊富に含んだオイル


健康オメガ3オイル
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デンタル米ぬかビスケット

無添加で安心な米由来の素材を味わう堅焼きの米ぬかを使ったデンタルビスケット!

デンタル米ぬかビスケット
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国産生プレミアム 愛犬愛猫用フレッシュチーズ

良質の生乳に乳酸菌を加えて丁寧に作られた熟成前のチーズ。美味しく乳酸菌

国産生プレミアム 愛犬愛猫用フレッシュチーズ
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低脂肪で膵臓に優しい7食セット

7種類全てあわせて分析センターで検査を行い、
脂質が1.7%という結果になっております。

脂肪の制限をしたい時にお勧めの低脂肪愛犬用手作り食です!


低脂肪で膵臓に優しい7食セット
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愛犬に生肉を与え続けて10年の川瀬隆庸が監修

株式会社帝塚山ハウンドカム 看板犬いわて
株式会社帝塚山ハウンドカム
代表取締役 川瀬 隆庸

  • 社団法人 日本獣医学会 正会員 会員No.2010172
  • 財団法人 日本動物愛護協会 賛助会員(正会員)No.1011393
  • ヒルズ小動物臨床栄養学セミナー修了
  • 小動物栄養管理士認定
  • D.I.N.G.Oプロスタッフ認定
  • 杏林予防医学研究所毛髪分析と有害ミネラル講座修了
  • 正食協会マクロビオティックセミナー全過程修了

愛犬の健康トラブル・ドッグフード・サプリメントなどアドバイスをいたします。

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