子犬から歯みがきを始めるのがベストな理由
人間と愛犬の口内環境の違い
愛犬はほとんど虫歯にはなりません。人間とは口内の環境が違うからです。
人間の唾液が中性~弱酸性なのに対し、犬の唾液はアルカリ性となっています。
アルカリ性の環境では虫歯に成りにくいのですが歯石は人間の8倍のスピード(3日)で歯垢から歯石に変化します。
歯石が一度できると歯石が拡がり口臭がひどくなり歯周病になってしまいます。
歯石が重度になると全身麻酔での除去や、無麻酔でトリミングなどでの除去などに頼ることになります。
(歯石の取り方についてはコチラもご覧ください。)
そのため歯磨きを毎日の習慣とする事が非常に大事です。
そして毎日の習慣にしやすいのがなんでも受け入れやすい子犬の時期となるのです。
トイレや散歩、クレートに入ることなどを子犬の時期にしつけるように歯磨きも子犬からチャレンジして下さい。
乳歯は6ヶ月ぐらいで生え変わってしまいますが4ヶ月ごろから始めるのがオススメです。
オススメ歯磨きの方法と仕方
オススメ歯磨きの仕方
生後4ヶ月からスタート
1、まずは愛犬の口の周りを触ることです。おもちゃを噛ませる時、おやつを与える時でもいいので、まずは愛犬のお口を触られても大丈夫だと思ってくれるようにしましょう。
褒める、おやつをあげるなど嬉しい体験と感じるようにしてあげましょう。
2、その段階から徐々に犬の口の中に指を入れて軽く歯や歯茎に触れるように慣らしていきましょう。
3、次に歯ブラシシートをつけた指や歯ブラシをお口に入れるようにします。あせらずゆっくり段階を踏みましょう。
愛犬の好きな香りをつけてあげるのもいいでしょう。
はじめは触らせてくれたらおやつや褒める、遊んであげるなど愛犬の喜ぶことをしてあげてください。
4、愛犬が口を触るのに慣れたら徐々に歯磨きをしていきます。最初は1本から徐々に全体を2分ぐらいでできるようにしていきましょう。
オススメ歯磨きの方法
○歯ブラシでの歯磨き・・難易度は高いが習慣づければきれいに磨ける
○歯磨きシートを使用し飼い主の手で歯磨き・・毎日の習慣にすれば十分ケアできます。
○ロープのおもちゃなどで遊ばせる・・全体的には無理ですがよく遊ぶ愛犬なら咥えさせて遊んでるだけで歯磨きができます。
その他、サプリメント、スプレーなどありますが相性もありますので、あくまで補助としてご利用してください。
歯磨きガムは消化が悪いものが多く腸壁に影響がありアレルギー体質になる場合もあるので子犬は特に避けたほうが無難です。
ただし、ガムではなく愛犬にあった生骨を毎日のように与える場合は歯磨きなども必要がない場合があります。
生骨は愛犬が大好きで自分自身で必死に歯磨きをしてくれます。活きた酵素も含み、口内環境の維持にも適しています。
ただし生骨は乳歯の時には固すぎる骨もあるので手羽先などがオススメです。
加熱すると固くなるのであくまで生でお与え下さい。
まとめ
一番大事なのは愛犬に歯磨きをすると褒めてもらえる、褒美がもらえるなど嫌がらせない事が一番です。
うっかり磨けるかな?と歯ブラシを口にいきなり入れたら、永遠に歯ブラシを拒否する子になるので
とにかくゆっくり!!手で口を触ることから徐々に慣らしていって下さい。
あくまで慣れてから歯ブラシという事が肝心です。
子犬から始めるのがベストな訳は4ヶ月~6ヶ月程度の愛犬は一番、順応が早く成犬になってからより歯磨きを教えるのがラクだからです。
特に小型犬の飼い主さんは愛犬のデンタル、歯石、口臭に悩んでおられる方が多いので少しでもお力に慣れれば幸いです。
代表取締役 川瀬 隆庸
- 社団法人 日本獣医学会 正会員 会員No.2010172
- 財団法人 日本動物愛護協会 賛助会員(正会員)No.1011393
- ヒルズ小動物臨床栄養学セミナー修了
- 小動物栄養管理士認定
- D.I.N.G.Oプロスタッフ認定
- 杏林予防医学研究所毛髪分析と有害ミネラル講座修了
- 正食協会マクロビオティックセミナー全過程修了
愛犬の健康トラブル・ドッグフード・サプリメントなどアドバイスをいたします。