「シニア期に突入し、食事やサプリメント、散歩の質の改善を図りたいが多種多様で迷っています。ネット検索や知人の薦めで飲んでいるサプリメントも効いているのかイマイチ実感出来ずにいます。お財布事情もあるので、愛犬家の皆さんはどうしているのか知りたいです」岩手県 M.T様
食品からの変化や効果はかなり長い目でみることや忍耐が必要、不安でも続けることが大事です。
「この子も年を取ったなぁ~」と、愛犬の毛並や散歩の様子を見ているとしみじみと思う時期が来ると思います。
まだ元気なうちにこれからの予防として摂っていただきたいのが「サプリメント」です。サプリメントは体に優しい食品であって薬ではないので、効き目がすぐに出るとは限りません。しかし、液体や微粉末化されたサプリメントであれば、吸収率は上がるので早いうちの効き目が期待されます。
シニア期でも、それぞれのわんちゃんによって悩みはいろいろだと思いますが、いろいろと具合が悪い箇所が増えていき、何種類もサプリメントを与えている飼い主様も多いと思います。
確かに大型犬であれば、食事とサプリメントに消費するお財布事情は厳しくなってくると思います。
食事は「生食」を一番におススメしますが、大型犬に「完全生食」はかなりお財布にダメージを与えます。
シニア期の犬に必要なものは消化吸収の良い良質な動物性タンパク質です。
炭水化物は糖質に変わるので、炭水化物の多いフードは脂肪をつけやすく、シニア犬の天敵の肥満犬になる場合があります。
シニア期は新陳代謝も運動量も下がり、肥満になればなかなか痩せにくくなります。肥満は関節に負担をかけるのはもちろんのこと、肺や心臓にも悪影響を与えます。ドライフード選びは良質な動物性タンパク質を多く含んだものをぜひ選んで下さい。
そして良質な動物性タンパク質の塊である、生肉をトッピングとしてやるだけでも(お財布事情が許す限り)、健康的な食事にグレードアップします。
そして、食事と一緒に摂っていただきたいサプリメントはその子のお悩みの症状に特化したものを選んでいただき、我慢強く経過を見守って与え続けていただきたいと思います。
食事と同様に大切なのが散歩です。シニア期になると若い頃のような運動量がなくなり、足腰やその周りの筋肉が弱ってしまいます。散歩に行きたがらなくなったとしても、外の空気に触れたりニオイを嗅ぐことは脳の活性化につながり、それが免疫力につながります。
シニア期になるまでにはわんちゃんと飼い主様の間には強い絆が築かれていますよね。お互いの心を読み取れるシニア期だからこそ、悩みに振り回されるよりゆっくりストレスのない日々をわんちゃんと送っていただきたいと思います。
愛犬に生肉を与え続けて10年の川瀬隆庸が監修

代表取締役 川瀬 隆庸
- 社団法人 日本獣医学会 正会員 会員No.2010172
- 財団法人 日本動物愛護協会 賛助会員(正会員)No.1011393
- ヒルズ小動物臨床栄養学セミナー修了
- 小動物栄養管理士認定
- D.I.N.G.Oプロスタッフ認定
- 杏林予防医学研究所毛髪分析と有害ミネラル講座修了
- 正食協会マクロビオティックセミナー全過程修了
愛犬の健康トラブル・ドッグフード・サプリメントなどアドバイスをいたします。