トレーナー岡田弥生先生のトレーニング通信・犬の学習方法(その2)についてご紹介。>
前回、犬の学習方法についてお話させてもらいましたが、 4つの学習パターンから日常生活の中で犬がどのように 様々なことを学習していくのか、さらに詳しくご説明致します。
学習パターン1
[行動]⇒[犬にとっていいことが起こる]⇒[行動の頻度:増] 一般的に知られ、人も犬もよくこの学習パターンから 学習していくことが多いです。 人の例としてはギャンブルが一番分かりやすいと思います。 [パチンコをする]⇒[お金が増える]⇒[パチンコに行く頻度:増] それが犬の場合は・・ [おすわりをする]⇒[撫でてもらえたりおやつがもらえる]⇒[おすわりの頻度:増] おすわりだけでなく、お手やおかわりなども特別教えた記憶がなくても 覚えてくれるのは、おすわりをすると犬にとっていいこと、うれしいことが 起きるのでおすわりなどの頻度が増したからです。
学習パターン2
[行動]⇒[犬にとって嫌な事なくなる]⇒[行動の頻度:増] 飼い主さんにとって問題行動と言われる他の犬に吠える、 ブラッシングや爪切りをしようとすると噛み付くことも 全てこの学習パターン2によって学習してしまいます。 ◆他の犬に吠える場合 [他の犬に吠える]⇒[犬がどこかに行ってくれた]⇒[他の犬が近づいてくると吠える頻度:増] ◆ブラッシング・爪切りの場合 [ブラッシングされそうになり噛み付いてみた]⇒[ブラッシングをやめてもらえた] ⇒[ブラッシングされそうになったら噛み付く頻度:増] そのため、この学習パターン2を続けている以上は、他の犬に吠えることも ブラッシングの時に噛み付くことも頻度は減っていかず、犬にとっては 悪いご褒美が出続けていることになります。
学習パターン4
[行動]⇒[犬にとって嫌な事起きる]⇒[行動の頻度:減] 「罰を与える」「叱る」という方法がこの学習パターン4になります。 しかし、この学習パターン4にはルールが3つあり、難易度が高くなります。 [行動]⇒[犬にとって嫌な事起きる]⇒[行動の頻度:減] ◆ルール1 問題行動が起きたら1秒以内(遅くとも3秒以内)に罰を与える ◆ルール2 与える罰は犬にとって効果的でないとダメ ◆ルール3 問題行動が起きるたびにこの流れる繰り返す 学習パターン4は3つのルール全てを守らないと 効果的に学習してくれません。 以上の学習パターン4つから犬は様々なことを 学習していきます。 次回はその学習方法を使ってトレーニングしていく注意点をお話し致します。
愛犬のトレーニング情報、「犬の学習方法(その2)」についてご紹介しております。
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