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「私とわんこ」

帝塚山ハウンドカムの松下です。

高校を卒業して島をでて、音楽の学校にいって仕事をはじめてと そんな私もだんだん大人になり、結婚生活を送っていました。

当時我が家には「わんこ」と呼ばれるアメリカンコッカースパニエルの女の子がおりました。

「わんこ」

てまたベタな名前なので、よく犬の名前は?

って聞かれて「わんこ」と答えるのですが、 いや、だからそのわんこの名前は?

というやり取りになることもしばしば。

「わんこ」は生まれつき片耳が聞こえなかったり、 たんぱく質をうまく消化して栄養にしづらかったりと、病気がちでした。

それでも基本的には元気で、食いしんぼうで よく袋の中をあさったり、机の上のパンを勝手に食べていたりと 悪さ全開でした。

あとは食糞癖があるので、食べては出して 食べては出してと自給自足だななんて思っていましたが ハウンドカムで働いていろいろ知ったいまなら、 うまく消化できない体質に原因があったんだろうなと いろいろ対策ができたのだと思います。

「わんこ」はいつも家に帰ると玄関まで嬉しそうに 迎えに来てくれていました。

ある日から仕事から帰ってもお出迎えがなく、 スヤスヤと寝ている時間が多いので 少しずつ年が行ってきて落ち着いてきてるのかななんて 思っていました。
起きている時に物がバタンっと倒れてもまったく微動だに反応しないので、 おかしいと思い、ためしに後ろから名前を呼んでも振り向きもしなかったのです。

いつもは顔を見て手でおいでおいでとしながら 名前を呼んでいたらから近づいてきてただけで、 実はいつの間にか耳が聞こえなくなっていたんだと気づいたとき、 どうしてそのことに早く気が付いてあげれなかったんだろうと 後悔しました。

それからほどなくして私は帝塚山ハウンドカムに転職してまいりました。

そのころには「わんこ」は時折体調を崩して動物病院に行ったりしていましたが 徐々に調子が悪くなっていました。

ハウンドカムに入っていろいろとサプリメントや 生肉を知り、体にいいものをと買って帰ってましたが、 動物病院で生肉なんか食べさせずに療法食を食べさせてくださいと言われ、 奥さんは療法食のみを与えるようになりました。

私もまだ勉強不足で知識もあまりなかったため、なんで生肉がいいのかなんて 説明もできず、獣医さんがいうからって言葉になにも言えなかったです。

結局療法食と薬を与えて、過ごしていましたが ある日呼吸が荒くて病院に連れて行ったのですが、待合室で体調が急変しました。

延命措置の為にステロイドの点滴を打って、 心臓マッサージを繰り返してもらっていましたが 心拍が戻らず、点滴をされながらマッサージを受けている 「わんこ」を見ていると辛くなって、途中でやめてもらいました。

今日まで頑張ってきた「わんこ」だから、 最後くらい楽にさせてあげたかったのかもしれません。

翌日、火葬場で「わんこ」の骨をひらうときに、 骨の周りやところどころに青い色がついていたり、 黒く残っている部分がありました。

それを見た時にあぁ、ここが悪かったのかなぁ・・・

こんな風に残るくらい薬がきつかったのかなぁ・・・

となんだか申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

病院に通って、療法食にして、 食べるのが大好きだった「わんこにとって その生活は充実していたものだったんだろうか?

長く家族と過ごせるために、薬や療法食で 過ごすことと、大好きなごはんを食べさせてあげて 満足に過ごさせてあげる。

この前者と後者には、私たち飼い主の想いと、 愛犬の想いが複雑にまじりあい、どちらが正しいのかが いまでもよくわかりません。

ただ、「わんこ」に教えてもらったことは、 自分がこうしてあげたいと思ったことを 愛犬にしてあげるべきだったということです。

たしかに病院で獣医さんに言われたことは、 家族にとって安心感があるのかもしれないけど、 あのとき私がそれでも「わんこ」の好きなものを与えてあげてたら 今も胸にあるモヤモヤは、少しは晴れていたのかもしれません。

いつかまた、子供たちが犬を飼いたいといった時には ハウンドカムで培ってきた食事への考えや生活への考えを生かしつつ、 のびのびと育てていきたいなと思います。

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