酵素・乳酸菌の必要性とペットフードの進歩
ペットフードの利点
ペットフードが世に出始めた頃は、今と比べるとクオリティーも低く当たり前のように防腐剤や着色料が使われていました。
今思えば原材料も粗悪な材料(人間が使えないレベルの廃棄食材等)を使っているメーカーもあった様です。
ペットフードの最大の利点はタンパク質、脂肪、炭水化物、繊維質等のバランスが犬用、猫用に作られている事、ビタミン、ミネラルがAAFCOの栄養基準を満たしていることだと思います。
※AAFCO(米国飼料検査官協会)
もちろん、これだけペットオーナーに支持されている訳は保存性や手軽さが理由だと思います。
しかし、フードを分析センターに出して内容成分を詳しく分析しても実際、犬や猫がそれを食べた時にちゃんと身体に吸収されて使われているような形でペットフード内に存在しているかが最も大切だと考えています。
酵素と乳酸菌の必要性
身体が利用するためには酵素や乳酸菌が絶対に必要です。
ビタミン・ミネラルが補酵素と言われる所以です。
酵素はもちろん、全てを食べ物から摂り入れなくても、体内(主にすい臓)で作られていますが、体内で作るにも膨大なエネルギーが要りますし、限界もあります。
これらのことが栄養学でだんだんと明らかになってきた現在、ペットフードに多くの種類の酵素・乳酸菌類を入れて作る流れがありました。
ペットフードの安全確保を目的としたペットフード安全法も平成21年6月1日から施行され健康に悪影響を及ぼすフードの製造・搬入はほぼなくなり、今はペットフードに含まれている栄養成分をいかに身体が利用し、
健康で美しい身体が維持できるかを各メーカーが競う良いサイクルに入っています。
ドライフードの最後の課題は、無添加でどのように工夫し開封後、長期保存しても酸化しない物が作れるかだと思っています。(このあたりは大変な技術と経験が必要)
今の懸念は無添加フードが大流行していますが、酸化防止の工夫がしっかり出来ていないとしたら、本当はとても恐ろしい事で、この課題をしっかり克服したフードが世に多く広がることを願っています。
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