無添加で肝臓にやさしい食事。帝塚山ハウンドカムでは愛犬の健康に配慮された毎日のフード、手作り食、生肉、ウェット、おやつ、フィッシュオイル、サプリメント等多数取り揃えています。
肝臓食とまではいわれていないが、ちょっと肝臓を気を付けてあげたい方向けの美味しく・楽しく食べていただける愛犬の肝臓にやさしい食事カテゴリーとなります。
肝臓の為には、一般的に1.良質で適切な量のタンパク質と脂肪、2.適切な水分摂取・食物繊維・亜鉛・抗酸化物質・ビタミンA・C・E・B群・カリウム・L-カルニチンなど、3.無添加で消化の良い食事などが良いと言われております。
無添加で良質な原材料を使用したドッグフード。タンパク質制限が必要ではない愛犬向けとなります。
プラスアルファにお勧め商品
ビタミンAやC、E、亜鉛を取り入れる、ビタミンB群、腸内環境に配慮して食物繊維や乳酸菌・オリゴ糖などが良いと考えられています。またオメガ3脂肪酸もおすすめ。
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良質のタンパク質で消化にやさしい生肉。フードを少し減らしてトッピングする一部置き換え利用もおすすめ。赤身のお肉、ビタミン豊富なレバー入りや皮入りなど種類が豊富にあります。
肝臓は多くの水分を必要とします。自然に必要な水分が摂れるようサポートできる人気商品。
口内環境サポートサプリメント。口内環境が悪く肝臓の負担となっていることがあります。デンタルケア・マウスケアはとても大切です。
ハッピードッグ サノN(腎臓・肝臓の食事療法食)
小袋80g
1kg
3kg(1kg×3)
7.5kg
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肝臓の働き
肝臓は身体に必要なものを合成・貯蔵・不要なものを分解する臓器です。肝臓の働きを大きく分けると下記の通りとなります。
1.代謝
2.有害物質の解毒・分解
3.胆汁の生成・分泌(脂肪の消化吸収にかかわる、ビタミンA、D、E、Kの吸収にも役立つ)
4.エネルギーの貯蔵
5.タンパク質・尿素の合成
6.血液凝固因子の製造
再生能力は高いものの、沈黙の臓器と呼ばれており、症状が自覚できるほど現れてきたころにはだいぶ悪化した後のケースが多い臓器となります。
採血の肝機能
犬猫の血液検査で「肝機能」の項目でALT、AST、ALPなどがあります。肝機能が高い=肝臓病、というわけではありません。肝臓病にはさまざまなものがあり採血結果だけで「肝臓が悪い」とは言えず、エコー等の他の検査もあわせて特定していきます。ストレスや食べすぎ、激しい運動、肝臓以外の影響で高くなる事もありますし、肝臓が大変悪くても正常値になる事もあります。
単なる食べすぎやストレス、激しい運動などでも肝機能(採血の数値)はあがってしまい、かつ犬は血液中の肝機能の成分が正常値まで下がるまでにも1日以上など時間がかかってしまうものがあるため、定期健診などで測定した時、肝臓に異常はなくても高い数値が出てしまうという事が珍しくありません。
また歯石がたくさんついているなど、口内環境が悪いだけでも肝臓の数値は上がってしまい、デンタルケアを行うだけで数値が落ち着くケースもあります。
犬の場合、軽度の上昇であれば経過観察となる事が多いです。
肝臓にやさしい食事
肝臓に良いとされていることがら
1.良質で適切な量のタンパク質と脂肪(食べすぎない)
2.適切な水分摂取、食物繊維、亜鉛、抗酸化物質、ビタミンA・C・E・B群、カリウム、L-カルニチンなど
3.無添加で消化の良い食事
食事からのタンパク質が必要量に満たないと、足りない分を自身の体からタンパク質を消費させてしまい、筋肉が落ちアンモニアの生成は増える(タンパク質をとった時と同じ老廃物は生産される)などの悪影響が出てしまいますので制限しすぎないよう注意が必要です。偏り・食べすぎは避けた「バランスの良い食事」が基本となります。
手作り食では肝臓に良いとされる亜鉛やビタミンAが不足しがちであると言われている為より注意してあげましょう。
食べすぎは肝臓の負担となります。食べすぎ・肥満は避ける、添加物の多いフード・おやつも避ける、無添加であってもジャーキーやガムなどの消化に悪いおやつは控えましょう。
しっかりと水分を摂って適度な運動とバランスの良い食事。食事の中の特定のものが負担となっているとわかっている場合は、配慮された食事にし、生活の上でのストレスにも配慮してあげましょう。まとめ食いや不規則な食事時間も避け、可能であれば食事はこまめに分けてあげた方が肝臓にやさしくなります。
肝臓病の症状
肝臓は初期症状が出にくく、症状に気が付いたときにはだいぶ進んでいることがある「沈黙の臓器」と呼ばれています。
・疲れやすくなる
・元気がない
・食欲がない(むらがある)
・下痢・軟便が続く
・嘔吐
【非常に悪くなると】
・皮膚や白目が黄色くなる(黄疸)
・尿がオレンジ色になる(ビリルビン尿)
肝臓病の原因
・代謝性
・自己免疫性
・中毒性
・肥満
・感染性のもの(ウイルスや寄生虫)
・遺伝(銅蓄積性肝臓病)
・がんなどの腫瘍
・うまれつき、先天的なもの(門脈-体循環シャント)
肝臓病と栄養
【タンパク質について】
タンパク質は分解されるとアンモニアを発生し、重い肝臓病の場合はアンモニアを分解しきれずに肝性脳症の危険があります。
肝臓の回復にはタンパク質が必要な為、分岐鎖アミノ酸(BCAAと呼ばれ、バリン、ロイシン、イソロイシンの3つのアミノ酸の事)を補う必要があります。肝臓の機能が低下して猛毒のアンモニアが解毒出来なくなった時、筋肉がピンチヒッターとなりアンモニアの解毒を行います。この時に筋肉によってBCAAがどんどん消費されてしまいます。BCAAは血漿アルブミンの材料ともなり、BCAAの不足→血漿アルブミンの不足→腹水に繋がります。
タンパク質は減らせばいいというものではなく、不足した場合もアンモニアが生成されていく(体からタンパク質を奪ってアンモニアは結局生成される)ため、制限が必要な場合であっても体が必要とする量より少し多めに摂取するのが望ましいです。
【脂肪について】
脂肪は嗜好性が高く凝縮されたエネルギー源となるため、食欲をそそり、エネルギー不足による免疫の低下を低減させてくれます。胆汁がうっ滞している場合は脂肪の吸収が上手くできない事が考えられるため、軽度の脂肪制限を行います。脂肪制限を行うと脂溶性ビタミンが不足する事が考えられるため、食事に脂溶性ビタミンを添加し補ってあげましょう。脂肪便がみられる場合は脂肪の制限が必要となります。
【亜鉛】
肝臓を保護する微量栄養素です。アンモニアを分解する尿素サイクルにも必要です。手作り食では不足しやすい栄養素で、また通常の総合栄養食のドッグフードを食べていても不足している場合があります。
亜鉛の含有量・・煮干し(7.2mg)、ゴマ(5.9mg)、牛肉(4.5mg)、鹿肉(3.1mg)、馬肉(2.8mg)、鶏肉(2.3mg)※(日本食品標準成分表 2015年版)
【食物繊維】
便秘を防ぐことで腸内の便の通過時間を短くし毒素の吸収を抑制したり、便と一緒に体の外に出すことで吸収を抑制したりしてくれます。また、腸内環境の健康維持にも役立ちます。
【腸内環境が良いと】
タンパク質に含まれ、アンモニアの原料となってしまう「窒素物」。腸内環境のバランスが悪くなると窒素物の生成が増えるため、腸内環境を良好に保つ事が大切です。
また善玉菌は増殖する際に窒素成分を取り込んで利用してくれます。善玉菌が作る成分で腸内pHが低下するとアンモニアの生成・吸収を抑制します。
腸内環境が良い=お腹の中から窒素物を減らせる、という事につながります。窒素物を減らす事は腎臓へのサポートにもなります。
【抗酸化物質】
ビタミンC・E、ルテイン、タウリン、アントシアニンなど様々なものがあります。
【L-カルニチン】
脂肪代謝やエネルギー生産に不可欠な栄養素でアンモニアの生成を抑制したり猫の肝リピドーシスを防止してくれます。お肉に多く含まれます。
良質なタンパク質とは
良質なタンパク質とは、アミノ酸スコア(アミノ酸のバランス・無駄が少なく効率よく利用されます)の優れた食材、ナチュラルでできる限り酵素や乳酸菌など、消化を助ける栄養素が豊富に含まれた自然な食事です。アミノ酸スコアの高いお肉は殆どが動物性のお肉です。スコアが低めの食材であっても、1つの食材だけでなく、複数の食材を組み合わせる事でアミノ酸スコアのバランスを整えて効率よくタンパク質を吸収することが出来ます。
愛犬・愛猫にとって代表的な良質なタンパク質源が「生肉」です。「生肉」は、消化負担が軽く、タンパク質をアミノ酸に分解しやすいため、強い体作りにも最適です。
逆に同じお肉でも、加熱加工されたジャーキーなどは、高温加熱によりタンパク質が変性され、分解しにくい、消化の悪いタンパク質になってしまいます。健康なうちから、食生活全体を見直して、ジャーキーなどおやつは、少量に抑えるようにしましょう。