食事内容によって差がある!犬の消化とスピード
犬の消化スピードについて
まず口から食べ物が入ってきて消化の第一歩が始まりますが、犬はのどに通る大きさの物はあまり噛まずに丸飲みすることが多いです。
すぐに胃に到達し、胃は食べ物の量によって拡張するので、空腹時間が長いと食べ過ぎてしまうことが多いです。
食べ過ぎてしまうと胃液が食べ物全体に回りにくく、吐いたり、消化不良の原因になります。
胃液はタンパク質だけを分解します。他の食べ物は胃の収縮によって混ぜられ、液状になると十二指腸〜小腸へと送られます。
腸ではすい臓からのすい液や胆のうから胆汁が分泌され、分解酵素によってタンパク質はアミノ酸に、炭水化物の何%かはブドウ糖などの単糖類に、脂肪は脂肪酸とグリセリンに分解されます。
短時間で消化されるのは?
生肉やフルーツ等の消化酵素をたっぷり含んだ食べ物は体への負担も少なく、短時間(4〜5時間くらい)で消化されていきます。
消化に長時間かかるのは?
一方、加熱処理が強く、タンパク質が変性しているような食べ物は非常に消化しにくく、長時間(10時〜15時間)かかる場合もあります。
エネルギーの60%以上は消化のために使われている!
体内で作られているエネルギーの60%以上は消化のために使われていると言われています。
腸では分解されたタンパク質、炭水化物、脂肪とビタミン、ミネラル類が吸収されます。
そして大腸に進み、未消化の食物繊維や有機物を常在菌がほんの少し消化し、利用されます。
そして、消化できなかった物や腸内菌の残骸が便として排出されます。