抜け毛の季節到来！換毛期を乗り切るワンポイントアドバイス

換毛期って、どの子にもあるの？

換毛期とは、衣替えのようなもので、春から初夏にかけては下毛が抜け、暑さに対応する薄手の被毛になります。 秋から冬にかけては、フカフカの軟らかい下毛が生えて寒さに対応する厚手の被毛になります。

冬の間は、絨毯のように密集した下毛が、びっしりと被い、抜け毛も少なく、ほとんど気にならない程です。 その分、春は冬仕様の密集した下毛が急速に排除され、どんどんと抜けていきます。これが春の換毛期の特徴で、綿毛のような軟らかい毛がボサボサと束のように抜けていきます。

こういわれても、ピンとこない方もおられるでしょう。それは、換毛期がほぼ関係ない犬種もいるからです。

ダブルコートとシングルコート

換毛期は、ダブルコートという上毛と下毛の2重構造になった被毛を持つ犬種や猫種に起こります。（短毛種に多い）

上毛は、比較的しっかりとした太い毛で長く、上着のような役割です。
下毛は、比較的軟らかく密集した毛で短く、肌着のような役割です。

それに対し、シングルコートという下毛をもたず、上毛だけの1重構造になった被毛を持つ犬種は （一部、下毛だけの犬種もあり）基本的に換毛期はありません。（長毛種に多い）

厳密にいうと、シングルコートの犬種であっても、人間同様、毎日、不要になった被毛は抜け、 新しい被毛が生えてきています。ですが、ダブルコート種のような季節による大幅な換毛期がなく、抜け毛が少ない種類といえます。

ダブルコート（換毛期のある犬種）

•柴犬

•ゴールデンレトリーバー

•ロングコートダックス

•シュナウザー

•コーギー

•ポメラニアン

•ボーダーコリー

シングルコート（換毛期のない犬種）

•プードル

•マルチーズ

•ヨークシャテリア

•パピヨン

•スムースダックス

•チワワ

•グレーハウンド

換毛期の注意点

ブラッシングで死毛（抜け毛）を取り除く！

コレにつきます。

特に春の抜け毛は、冬毛（フカフカと密集した軟らかい毛）がボサボサと抜けてきます。 軟らかく密集した抜け毛は、放置しておくと、絡み合い、固まってしまいます。 抜け毛が絨毯のように肌を被い、通気性が悪くなり、新陳代謝を阻害します。

皮膚の健康への悪影響、熱を放散できず、疲れや夏バテなど健康に悪影響を及ぼします。 こまめなブラッシングで、涼しい被毛のお手伝いをしてあげてください。

換毛期を乗り切るワンポイントアドバイス

換毛期もピークを過ぎようとする頃、一度、シャンプーしてみてはいかがでしょうか。 シャンプーをすると余計な抜け毛が洗い流されスッキリ。

その後、新陳代謝が促進され、ますます毛が抜けますが、スピードがあがり、 落ち着くまでの期間が縮まる可能性が。シャンプー前は、しっかりと抜け毛をぬいておくことが大切です。

抜け毛を除去せずにシャンプーすると、汚れも、抜け毛も取れず、余計に毛が固まり、事態を悪化させます。

ブラッシングで十分に抜け毛を除去してからシャンプーすると、清潔でスッキリした皮膚と被毛のサポートをします。