犬種

ミニチュア・ダックスフンドの性格、健康と美、病気、食事をまとめて知って、愛犬ライフを楽しみましょう!

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ミニチュア・ダックスフンド

ダックスフンドのサイズバリエーション

「ダックスフンド」は、サイズのバリエーション(大きさ)によって、3つに分けられており、中間サイズにあたるのが、「ミニチュア・ダックスフンド」です。
・スタンダード(体重9kg~12kg・身高35cm~)
・ミニチュア(体重~5kg・身高30cm~35cm)
・カニヘン(体重3.2~3.5kg・身高~30cm)
どのサイズも、身体的な特徴や性格などは、ほぼ一緒で、同一の犬種に分類されています。(血統書では、「ダックスフンド」と明記)

ミニチュア・ダックスフンドの外形の特徴

ミニチュア・ダックスフンドの体長と体高の比率は、ほぼ2:1です。
「胴長短足」の体型は、キュートな愛玩犬という表現がピッタリ当てはまりますが、実は、元来、小さな穴での猟ができるように改良された狩猟犬であったため、筋肉質な体格をしています。

鼻筋が通った長い顔にバランス良く配置された顔のパーツ。
・アーモンド型の優しい瞳
・大きな鼻
・力強く引き締まった口
・大きく平べったいたれ耳
これらが、ミニチュア・ダックスフンドの表情を豊かにしています。

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ミニチュア・ダックスフンドの飼い方ワンポイントアドバイス

「ダックスフンド」はドイツ語ではDachshundと表記され、その語源はDackel=アナグマ(穴熊)とHund=犬です。
元々は、アナグマ猟で活躍するために改良された犬です。

アナグマ(ヨーロッパアナグマ)は体長45~90cm、体重10-16kgのずんぐりした体格をしたイタチ科の肉食獣です。
水辺の傾斜などで、地下2~3mのところに巣穴を作って集団生活をしています。
夜行性の動物で、昼間は、巣穴に潜んでいます。

ミニチュア・ダックスフンドは、アナグマの巣穴に潜り込んで狩立て、巣穴から出てきたアナグマに向かって吠えながら、ハンターの射程圏内に追い込むという仕事で活躍してきた勇敢な犬です。
狩りの様々な場面で活躍する中で、その都度の状況判断を繰り返し、自立心が養われてきました。
また、時として、大きなアナグマに果敢に闘いを挑む勝ち気さを備え、狭い穴の中や水中などの様々な場面で安全に闘い抜くためには、警戒心の強さも要求されました。
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ミニチュア・ダックスフンドの性格と飼い方

ミニチュア・ダックスフンドの長所を伸ばし、短所を抑えていくためには、そのルーツや習性をよく理解した上で、愛情を込めて、適切な躾け(しつけ)や訓練を行っていくことが大切です

性格の長所・短所

ミニチュア・ダックスフンドは、初心者でも飼いやすく、愛犬家の良きパートナーや家族の一員として、楽しく一緒に暮らしていくことができる犬種です。
元気いっぱいで好奇心旺盛、賢く順応性が高く、自立心が強く粘り強く性格をしています。

その反面、散歩などの十分な運動が確保できずストレスが溜ってくると、警戒心が強く勝ち気な一面が現れてしまい、「ムダ吠え」や「噛み癖(かむぐせ)」が習慣化してしまう場合もあります。
また、甘やかしすぎるとワガママに育ってしまい、飼い主の言うことをきかなくなってしまいます。

躾け (しつけ)と問題行動の対処法

「ムダ吠え」や「噛み癖(かむぐせ)」などの問題行動を止めさせるには、愛犬の気持ち(理由)を理解し、その原因に応じた対処法を知ることが大切です。

もし、あなたが、愛犬に対して、〝ムダ吠えが多い〟と感じているとしたら。
その都度、なんらかの理由があって吠えているのであって、ただムダに吠えているわけではないことを理解してあげましょう。
犬は、その時々の状況に応じて、興奮、恐怖、警戒そして期待(要求・命令)などの気持ちを表すために吠えているのです。

例えば、〝散歩中に別の犬やヒトと遭遇した〟ことを原因として、吠え続ける場合には、嬉しさや好意から気持ちが高ぶって吠えているときもあれば、恐怖心や警戒心から「威嚇」しているときもあります。
愛犬の表情や仕草を観察して、威嚇しているようであれば、「心配しないでいいよ、守ってあげるからね。」というメッセージが伝わるように、愛犬を抱き上げて安心感を与えましょう。
そして、相手の犬やヒトが見えない角度を保ち、吠えるのを止めたら褒めてあげましょう。

例えば、〝食事の時間が近づいている〟ことを原因として、吠え続ける場合には、早く食べものが欲しい、という催促の表れです。
そのため、いつも無条件で言うことを聴き入れていると、段々と要求が強くなり、手が付けられなくなってしまいます。
吠えている間は要求を効きいれず、無視しておき、あきらめて吠えなくなってから食事を与えましょう。
毎日同じ時間に食事を与えるのではなく、少しずつ時間をずらしたりすることも効果的です。

もし、あなたが、愛犬に子犬ころから甘噛みを許しているとしたら。
噛む対象がヒトではなく、家具などであったとしても、〝噛むことはいけない行動である〟ことを覚えさせましょう。
特に、ミニチュア・ダックスフンドの歯は、「シーザス・バイト」と言って、切り歯がハサミのように交互にかみ合っているため、とても危険です。

犬は、生後4?6カ月くらいの時期から、乳歯から永久歯へ生え変わりが始まります。
乳歯がぐらつき始めると歯や歯茎に違和感を覚え、前足で触ったり、家具に擦りつけたりもします。
この時期に、噛み心地の良いおもちゃなどを与えましょう。
そして、子犬と遊んでいる最中に、ヒトの手を甘噛みし、歯が当たった場合には、おおげさに「痛い!」と声を出してうずくまるなどして、遊びを中断させましょう。
これを繰り返しているうちに、噛んで良いものと悪いものの分別がつくようになります。

成犬になっても噛んでしまう癖がついてしまっている場合にも、条件付けなどのトレーニングによって行動修正する方法などがありますので、専門家に相談しましょう。

何れの場合も、体罰だけは厳禁です。
躾けの基本は、愛犬との信頼関係を大切にすることです。
スキンシップをとり入れて、愛犬に優位性(安心感)を与え、飼い主であるあなたを頼りにすれば良いのだということを理解することで、あなたが上位であることを受けいれるようになります。

また、ミニチュア・ダックスフンドは室内飼いに適した犬種ですが、ストレスを溜めこまないように、欠かさず散歩に連れて行ってあげましょう。
散歩は、一日30分を2回が理想的です。

多頭飼い

散歩中に、ミニチュア・ダックスフンドを二匹以上連れている方を見かけることがあります。
多彩なカラーと毛質のミニチュア・ダックスフンドが揃って散歩をしている姿を見ているのは楽しいものです。
しかしながら、ミニチュア・ダックスフンドを多頭飼いする場合には、一頭だけを飼うときよりも躾けが難しくなります。

一頭目だけを飼う場合には、人間社会の一員としての「社会化トレーニング」を中心に行えば良いのですが、数が増えれば増えるほどに、「犬社会の序列」を意識するようになります。

多頭飼いする場合の躾けは、個々の犬ごとに行いましょう。
また、サークルやハウスは、1頭ごとに用意してあげましょう。
どの犬も、あなたを最上位者として認識し、その指示に従順になってから、ミニチュア・ダックスフンド同士を一緒にすることをおすすめします。
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ミニチュア・ダックスフンドを飼うための環境

子犬のころから、部屋の中に放し飼いにせず、サークルを用意してあげましょう。
サークルの大きさは住宅事情などにもよりますが、90×90cm以上のものを用意されることをおすすめします。(広さに余裕がある場合には、90×180cmが理想的です。)
また、愛犬が一生涯に渡って使えるものを選んであげましょう。
そして、サークルの中には、布製や木製、またはハードタイプのクレートなどのハウスとトイレを設置します。
特に、ミニチュア・ダックスフンドは警戒心が強い犬種であるため、自分だけの落ち着けるスペースを確保してあげることで、ムダ吠えや電気コードなどの危険性が高いものを噛んだりするなどの問題行動、そしてトイレの失敗などの防止にも繋がっていきます。

バリアフリーな生活環境

ミニチュア・ダックスフンドは、他の胴長短足と同じく「椎間板ヘルニア(つかんばんへるにあ)」を起こしやすい犬種です。
この病気の予防には、「転倒」や階段などからの「転落」につながらない「バリアフリーな生活環境」を用意してあげることが大切です。

クッション性の低いフローリングや畳など「滑る住環境」は、4本の足が安定せず、筋や関節に負担がかかりますので、タイルマットやカーペットを敷くか、または滑り止めワックスを塗るなどの対策をしてあげることをおすすめします。
また、ソファーやベッドにはスロープなどつけましょう。
電気コードの配線などは、足が絡まって転倒するだけでなく、噛んでしまったときに感電という危険にもつながります。
愛犬の生活の支障となる障害を取り除き、安心・安全に暮らせるような目配りや気配りを心掛けましょう。

「椎間板ヘルニア」については、後述の「3 ミニチュア・ダックスフンドがなりやすい病気と対策」で詳しく紹介していますので、ご一読ください。

抜け毛対策

寒冷地で育種改良されたミニチュア・ダックスフンドは、「ダブルコート」と呼ばれる犬種です。
ダブルコートの犬種では、気候の変化などに応じた体温調整のために、「アンダーコート(下毛)」が生え変わる「換毛(かんもう)」があります。(春から夏にかけて、秋から冬にかけての2回。)

大量の毛が抜けるため、サークルの下を含め、部屋のすみずみまで掃除機をかけて、タイルマットやカーペットに付着した毛はブラシや粘着テープなどできれいにとりましょう。
抜けた毛をそのままにしていると、「滑る住環境」を作ってしまうことにもなりかねませんし、また、ダニやノミが発生しやすくなりますので、衛生面でも好ましくありません。
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ミニチュア・ダックスフンドの健康美

毛並のバリエーション

ミニチュア・ダックスフンドの毛質は、「ロング・ヘアード」、「スムース・ヘアード」、「ワイヤー・ヘアード」の3タイプがあります。

このうち、原型とされているのは、スムース・ヘアードです。
短くつやつやした被毛が密集して生えており、この3タイプの中では、換毛期の抜け毛が比較的少ないという特徴があります。

ロング・ヘアードは、スパニエル種をかけて作られ、緩やかなウエーブがかかった細く柔らかな被毛と首、胸、お腹(おなか)、足、尻尾(しっぽ)、そして耳に生えた長い「飾り毛」が特徴です。
ワイヤー・ヘアードは、カールした少し硬めの被毛が特徴です。
シュナイザー種をかけて作られたとされており、眉、顎(あご)、そして耳の毛だけが、少し長めになっているのが特徴です。
ロング・ヘアードとワイヤー・ヘアードは、換毛期の抜け毛が大量で、特に、ロング・ヘアードの毛質は長く柔かいため、床や家具にへばり付いてとり難くなります。

毛色のバリエーション

ミニチュア・ダックスフンドの毛色のバリエーションが豊富で、「単色」、「2色(ツートンカラー)」、「その他」の3タイプがあります。
・「単色」
基本カラーのレッド(茶)、および、それよりも淡いゴールド、クリーム、シェイテッド・クリームなど。
・「2色(ツートンカラー)」
濃い基本色に、淡い色の斑(ぶち)が入っている、ブラック&タン、ブランク&クリーム、チョコレート&タンなど。
・「その他」
ブラック、レッド、グレーなどを基本色としてグレーやベージュなどの班が不規則に入っている「ダップル」、レッドまたはクリームを基本色として濃い縞(しま)が入っている「プリンドル」、レッドに白の斑やダップルに白が入った「パイボールド」など。

シャンプー&リンス

シャンプーは、月に1から2回を目安に行いましょう。
ただし、体調や皮膚の状態が悪いとき、予防接種のあと、そして発情中や妊娠中には、シャンプーを控えておいた方が良い場合もあります。

シャンプーとリンスは、被毛と皮膚の両方に優しいオーガニック素材100%のものを選び、お湯の温度は、犬の体温に近い37から38度くらいが適温です。

恐がって警戒心が強くなり、シャンプー嫌いにならないように、シャワーヘッドは身体から離さず、水はねしないようにし、顔に直接にかからないように工夫してあげてください。

シャンプー&リンスの後に、身体をブルブルと震わせて水しぶきを飛ばします。
その後、吸水タオルや乾いたバスタオルで表面の水分を拭き取ります。
そして、ドライヤーの温風でブローし、最後はコームで整えます。
ブローの際には、くれぐれもドライヤーを近づけ過ぎないようにし、低温やけどに気を付けましょう。

ブラッシング

ブラッシングは、被毛を清潔に保ち、抜け毛を取り除くために大切なお手入れです。
ミニチュア・ダックスフンドの場合は、毛質によってお手入れの方法が異なります。

スムース・ヘアード

短毛であるため、お手入れは比較的簡単です。
ぬるま湯で濡らしたタオルで体全体を拭き、毛並みに沿ってラバーブラシでブラッシングした後、獣毛ブラシで抜け毛や死毛もしっかり取り除いてあげましょう。

ロング・ヘアード

スリッカーブラシで身体全体を軽くとかします。
その後、コームなどを使いながら、全身の細く柔らかな被毛に毛玉ができていないかをチェックして、大きな毛玉がある場合には、スリッカーブラシなどで丁寧にほぐしてあげましょう。
そして、肌を傷つけずに、抜け毛や死毛もしっかり取り除いてくれるやピンブラシやコームなどで毛並みを揃えながら、抜け毛や死毛もしっかり取り除いて仕上げます。

ワイヤー・ヘアード

スリッカーブラシで身体全体を軽くとかします。
その後、コームなどを使いながら、被毛に毛玉ができていないかをチェックします。
特に、足の付け根の辺りは毛玉ができやすいので丁寧に確認してあげましょう。
獣毛ブラシで抜け毛や死毛もしっかり取り除きながら、被毛につやが出るように丁寧に身体全体をとかして仕上げます。

デンタルケア

デンタルケアの基本は、歯磨きです。
歯磨きを怠ると歯垢(しこう)が溜まり歯は黄ばみ、歯肉炎(しにくえん)による痛みや出血、強い口臭が気になり始めます。
歯垢が進行すると歯石となり、歯肉を後退させて歯がグラグラの状態になってしまいます。
やがて、歯根部(しねぶ)に細菌感染を起こし、心臓や肝臓などの臓器にも悪影響を及ぼしてしまいます。

時々、歯石のチェックも行い、犬専用のスケラーでとってあげましょう。
愛犬が歯石とりを嫌がる場合には、手際よく短時間の間で対応してもらえる高い技術力を持った専門家に任せましょう。
愛犬の身体にダメージを与えないように、麻酔を使わない方法をおすすめします。
歯肉炎については、後述の「3 ミニチュア・ダックスフンドがなりやすい病気と対策」で詳しく紹介していますので、ご一読ください。

その他のお手入れ

ロング・ヘアードとワイヤー・ヘアードのミニチュア・ダックスフンドのお手入れで心掛けておきたいことの一つに、「トリミング」があります。

ウエーブのかかった柔らかで長い飾り毛を特徴とするロング・ヘアードのお洒落な美観を保つためには、ムダ毛や飾り毛が伸びすぎないようにカットしてあげましょう。

硬く短い毛質を特徴とするワイヤー・ヘアードの個性的な美観を保つためには、「ブラッキング」が有効な場合があります。
2週間から1カ月に1回の頻度で、「ブラッキングナイフ」で被毛を抜くことを続けていると、硬くて強い水を弾きやすい艶(つや)のある毛質になります。

場合によっては、専門のトリミングサロンで好みのスタイルにしてもらうのも、楽しみの一つです。

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ミニチュア・ダックスフンドがなりやすい病気と対策

ミニチュア・ダックスフンドがなりやすい病気について解説し、生活環境の改善や飼い主さん自身でもできるケアについてお話します。(病気の診断と治療(医療行為)については、必ず、獣医師に相談するなどしてください。)

A. 椎間板ヘルニア(ついかんばんへるにあ)

椎間板(ついかんばん)は、背柱(背骨)を構成している一つ一つの骨と骨の間でクッション材の役割りを果たしている線維軟骨(せんいなんこつ)です。
椎間板ヘルニアは、椎間板が変形し、本来ある位置から飛び出してしまうことで、体内にある臓器が本来あるべき位置から脱出してしまい、脳からの指示を全身に伝えたり、逆に、感覚などの情報を脳に伝える役割を果たしている脊髄(せきづい)が圧迫されて、激しい痛みや麻痺(まひ)を発症してしまう病気です。

ミニチュア・ダックスフンドは、遺伝的に椎間板ヘルニアを発症しやすい「軟骨異栄養性犬種(なんこついえいようせいけんしゅ)」です。
3から6歳の間に最初の発症をし、その後、繰り返し発症するたびに、重症化していく可能性が高いとされています。
また、痛みが激しくなると、背中を丸め、運動を避けるようになってしまい、肥満によ
る悪循環に陥ってしまう場合もあります。

この病気の予防については、前述の「2.2.1 バリアフリーな生活環境」を参考にし、「転倒」や階段などからの「転落」につながらない「バリアフリーな生活環境」を用意してあげることが大切です。

B.歯肉炎(しにくえん)

歯垢(しこう)が歯と歯茎の間に溜まってくると炎症を起こし、歯茎から出血したり、腫れたりします。
歯肉炎とは、この炎症が起きている状態のことで、歯周病の初期段階になります。

歯肉炎の発症原因は、口の中に住んでいる細菌である「プラーク」の量が増えることによるものです。

歯肉炎が進むと、「歯周ポケット」と呼ばれる歯と歯肉の境目が深くなって、歯を支えている歯槽骨(しそうこつ)が溶けて歯がグラグラになってしまう歯周病(ししゅうびょう)となります。
そして、更に重度になると、歯槽膿漏(しそうのうろう)になり、歯が抜けてしまいます。

歯肉炎の場合は痛みがありませんので、犬自身には自覚症状がないため、飼い主であるあなたが気を付けてくことが大切です。
歯肉炎に気が付かず、放置していたために、歯周病、そして歯槽膿漏に発展するケースが多いのです。
歯と骨を結びつけている組織にまで影響していない歯肉炎の段階で、早期発見を心掛けましょう。

この病気の予防については、前述の「2.3.5 デンタルケア」を参考にして、愛犬のデンタルケアを行ってください。
ミニチュア・ダックスフンドの場合は、犬歯(けんし)の裏側が重症化しやすいため、特に、気を付けておきましょう。

C.クッシング症候群(くっしんぐしょうこうぐん)

この病気は、腎臓の上にある副腎と呼ばれる小さな分泌器官で生成されるホルモンが過剰になって、多尿(尿の頻度が増える)、多水(水を多く飲む)、腹部の膨満(お腹がふくれる)、脱毛や毛色の褪色(色あせ)など、糖尿病と類似したさまざまな症状を発症します。
そして、糖尿病や甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう)などの合併症を発症して、更に、悪化してしまう場合があります。

脳内の腫瘍、副腎と呼ばれている腎臓の上にある小さな分泌器官の腫瘍、薬の副作用などが原因と考えてられています。
この病気の治療は、外科手術や投薬治療を続けることになりますが、一番の対抗策は早期発見・早期治療です。
そのため、あなたが、愛犬のちょっとした体の変化や異常に早く気づいてあげることが大切です。

また、ホルモンに異常を来す病気の予防には、日頃からの栄養バランスがとれた食生活と、できる限りストレスフリーな生活環境を整えてあげることが大切だとも言われています。

D.アレルギー性皮膚炎(あれるぎーせいひふえん)

ミニチュア・ダックスフンドには、アレルギーも多くみられます。
アレルギー性皮膚炎には、花粉、ノミやダニなどの外部寄生虫などの外部要因のほか、免疫力の低下といった内部要因が関係しています。
たとえば、腸が元気でないときに、身体の中の老廃物や消化不良で溜まっている毒素が体内で処理しきれなくなり、皮膚から強制的に排出しようとして、アレルギーが発症する場合などがあります。

アレルギー性皮膚炎の予防として、免疫力を高めておくことが大切だと考えられています。
特に、「皮膚は腸を映す鏡」と言われているように、腸内環境を整えておくことが有効だと考えられています。

そのために第一歩として、毎日の食事の中に、乳酸菌を積極的に摂り入れ、腸を健康にすることを始めましょう。
乳酸菌とは、発酵によって炭水化物を分解して糖類から多量の乳酸を産生し、悪臭の原因になるような腐敗物質を作らない乳酸を合成(乳酸発酵)する細菌類(微生物)の総称です。
ヨーグルト、乳酸菌飲料、そしてぬか漬け、納豆、味噌などの植物性の食品にも含まれている乳酸菌ですが、特定の菌種を指すものではありません。

特に、「腸まで届く乳酸菌」として注目されている「プロバイオティクス」で、腸内環境を整えてあげることをおすすめします。

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ミニチュア・ダックスフンドの健康づくり、食事について

あなたの大切な愛犬の身体が、体内環境を整え、自然治癒力を発揮し免疫力を高めていくためには、日々の規則正しい食生活によって、過不足なくバランスよくさまざまな栄養素を採ることが大切です。

愛犬には、「生食」や「ローフード」を採り入れたり、ドライフードを中心とした食事であっても、それに「生肉」をプラスするなどの「ひと工夫」して、栄養価の高い水分を沢山含んだ食事を提供しましょう。

手作り食を採り入れたいけれど、忙しくて時間が確保できない、また、何から始めたら良いのか迷ってしまう、という方も多いのではないでしょうか。
そにような方には、安全性が高く、豊富な栄養成分を与えられる「厳選素材」を取り揃えて提供してくれる「手作り食セット」などの活用をお勧めします。
また、愛犬のライフステージや体調などによっては、身体に優しい安全・安心なオーガニックなサプリメントで補うことも有効です。

お勧めメニューの一例

成犬用の場合、体重3.5kgの小型犬:1食約215kcalです。

『野菜と馬肉のごった煮』
 ●ワン・ポイント:
・低カロリー・高タンパクな馬肉は、アレルギー予防と歯の健康にもオススメ。
 ●材料:
・馬肉ブロック ・・・ 50g
・ほうれん草 ・・・ 2枚程度
・白菜 ・・・ 1枚
・さつまいも ・・・ 1/4個
・天然手作りスープ ・・・ 小さじ1杯
●調理方法:以下をご参照ください。
  https://www.houndcom.com/html/page377.html

『ラムステーキのりんごソテーがけwith切干大根サラダ』
 ●ワン・ポイント:
・豊富な乳酸菌や酵素類が含まれているラム肉は、 活発なミニチュア・ダックスフンドにもオススメ。
 ●材料:
・ラム肉ブロック ・・・ 70g
・切干だいこん ・・・ 5g(乾燥状態)
・リンゴ ・・・ 半分(約150g)
・りんごチップス ・・・ 2枚
・天然活性オメガ3オイル ・・・ 2~3滴
●調理方法:以下をご参照ください。
  https://www.houndcom.com/html/page198.html

『天然エゾ鹿生肉と大根おろしのトッピング』
 ●ワン・ポイント
・低カロリーでヘルシーな天然エゾ鹿の肉は、老犬の健康維持にもオススメ。
 ●材料:
・ドライフード ・・・ 体重3.5kgの小型犬の必要量2/3程度
・天然エゾ鹿生肉 ・・・ 1枚~2枚
・大根 ・・・ 1/8切れ
・あおさのり ・・・ 少々
 ●調理方法:以下をご参照ください。
  https://www.houndcom.com/html/page351.html

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基本情報&マメ知識

FCI(国畜犬連盟)分類

4Group ダックスフンド

原産国

ドイツ

由来

ダックスフンドは、ドイツ語の「アナグマ(ダックス)」から名づけられたとても用途の広い、有用な狩猟犬です。
スイスの山岳地帯のジュラ・ハウンドとドイツからオーストリアにかけての山岳地帯のピンシャーとの交雑で作られました。
その後、更に、小さな穴での猟に適して改良されたのが、ミニチュア・ダックスフンドです。

ミニチュア・ダックスフンドは、活発な動きをするエネルギッシュな犬で、ドッグ・スポーツの世界でも活躍してきました。
2014年には、警察犬試験に全国で初めて合格したミニチュア・ダックスフンドが、熊本県警察に採用されて話題となりました。
狭い場所でも活動できるため、震災や土砂崩れなど災害発生時、倒壊家屋から被災者を発見する捜索活動などで活躍しています。


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