犬にとっての水の役割
汗腺が発達していない犬は肺と泌尿器を通して毎日多量の水分を排出しています。
犬にとって水の役割はとても大切で次のような役割があります。
- 体温の調節:汗腺が発達していない犬は、ハァハァと口から水蒸気を発散させて体温調節をしています。
- 体内での全ての化学反応は水分と共に行われています。
- 栄養素の吸収・運搬・配給や不用物の排出・運搬は全て水分が主役です。
- 体内の水分バランスの調節:水分不足や水分過剰は生命維持に深く関わっています。犬にとって水は健康維持に非常に大切で、常に新鮮な水を補給し続けなければなりません。
犬に水を与える際の注意
犬は激しい運動のあとに多量の尿を出します。
この時、健康維持のためには水分を摂取して定期的に水分補給をしなければいけません。
犬は水だけで相当長い間生きていることができます。
犬に毎日与える水は健康のため純粋で自然なもので、化学物質を含まないものを与える事はとても大切です。
家で与える飲水は1日2回は取り替え、水を与える容器は陰干しする等の注意が必要です。
日本では厚生省が水質目標値を決めて指導しているが、農薬による水質汚染は想定していないので、はやくヨーロッパ並みの基準を設けて欲しいと思います。
天然の泉水と蒸留水はどちらがいい?
泉水と蒸留水はどちらが理想的な飲水かという議論は栄養学博士によってよく話されていますが、その多くは蒸留水の方が安全ではないかと考えられています。
最も大きな理由は、
「水中の無機栄養物質は体にとって不必要なものである」
という理論で、色々なデータからも天然の水に含まれるミネラル物質は体に不必要であると導かれています。
フードと一緒に水を与えていませんか?
よくフードと一緒に新鮮な水を与えてくださいとドライフードに書かれていますが、これは間違っていると思います。
フードを食べた直後に水を飲むと胃酸は薄まり消化途中の食べ物が腸へ早く送られ、消化不良や鼓腸症の原因になるばかりか、ビタミン、ミネラルも利用される前に排出されてしまうからです。
食後30分ぐらいしてから水を与える方が良いと考えられます。
愛犬に生肉を与え続けて10年の川瀬隆庸が監修

代表取締役 川瀬 隆庸
- 社団法人 日本獣医学会 正会員 会員No.2010172
- 財団法人 日本動物愛護協会 賛助会員(正会員)No.1011393
- ヒルズ小動物臨床栄養学セミナー修了
- 小動物栄養管理士認定
- D.I.N.G.Oプロスタッフ認定
- 杏林予防医学研究所毛髪分析と有害ミネラル講座修了
- 正食協会マクロビオティックセミナー全過程修了
愛犬の健康トラブル・ドッグフード・サプリメントなどアドバイスをいたします。