ジメジメと鬱陶しい梅雨があけると猛暑が続く夏がやってきます。
夏は愛犬のためにも色々と注意をしてあげないといけないシーズンです。
特に私たち人間も夏場は食欲が落ちてきたり、水分補給をしっかりしないと体調不良になったりとするのと同じように愛犬にとっても夏の食についてはとても重要な要素になってきます。
目次
夏の食生活の注意すべき点
食欲がないのは自然なことです
夏場の多いご相談は急に食べなくなったからなんとか食べさせたいというものが多いです。
どうしても愛犬が食べなくなると心配になってくると思います。
でも実はその食欲低下は自然なことです。
食欲が落ちる子なら食べないという心配もありますが、逆に変わらず同じ量を食べる子であれば体重が増えるということはないでしょうか?
それは夏場の身体はエネルギーを消費しないからです。
冬は体温を保つために沢山エネルギーを消費し、夏は気温が高いため消費エネルギーが大幅に減少します。
よく夏は暑くてダイエットしやすそうなイメージがありますが、実は冬のほうが同じ食事量であればダイエットしやすいのです。
消費エネルギーが大幅に減るということは食事量も必然的に少なくなります。
だから愛犬の食欲低下は自然なことであり、ご相談があるように何とかして食べさせたいということを行ってしまうと肥満につながる可能性があります。
さらに言えば夏場は散歩にいける時間も限られてくるので運動不足にもなってきますのでなおさら無理に食べさせるのはただただ肥満に向うだけです。
もちろん極端に食べなくなるなどは病気の可能性が出てくるので、なにかしらの対策が必要になりますが普段元気で食事量が減ったのであれば心配しないであげてください。
逆にこれまで変わらず食べる子であれば、わざと2割ほど食事量を減らすことで肥満の対策にもなります。
夏場に体重を増やしてしまうと夏バテになってしまう可能性がありますので注意が必要です。
夏場にお勧めな食事
では食事量が減っている中で夏場にどういった食事がお勧めかといいますと良質な食事を少量上げるのがお勧めとなります。
夏場の食べない事例でよくあるのが、その落ちている食欲の中で必要なカロリー分をよく食べるからという理由からおやつで消費してしまうことです。
おやつを食べさせてしまったために重要な栄養源の主食を食べないなんてことは理想的ではございませんので夏場のおやつは注意してあげてください。
では具体的に良質な食事とは「消化にやさしい食事」だと考えています。
夏場の暑さのせいで体力低下が起こるということは同時に内臓機能も低下しているので消化能力も落ちてきています。そんな時にさっき書いたようなおやつ類、特にジャーキーのような乾燥した加工品を沢山与えてしまうと消化にかかるエネルギーが夏バテにつながりかねません。
夏場はいつもより少ない主食のドライフードに生肉や、茹でたお肉などの消化に優しい水分量の多いたんぱく源を加えてあげましょう。
ドライフードだけだとどうしても水分不足になり、知らず知らずのうちに脱水症状に近づいている可能性がありますので特に普段水を飲まない子はスープなどをドライフードに加えてあげてください。
他にはアレンジした与え方として、缶詰の中身などを少し凍らせておいてひんやりとした舌触りで夏場のシャーベットような感覚でトッピングをするなどもございます。
週に1~2日ほど少しのお肉と野菜のスープなどにしてあげることで消化器官を休ませてあげることで夏バテ対策にもつながりますので、夏場の食欲低下の時期こそ元気な体調であればプチ断食を試してあげてください。
※まったく食べないのではなく上記で記載したスープをあげるなど
※水分はしっかりと与えてください。
夏場の水分補給の重要性
愛犬は人間のように汗をかかないため舌を出してハァハァと呼吸(パンディング)をすることで唾液を蒸発させて熱を放出することで体温を調整しております。
唾液が蒸発するということは体内の水分を消費しているので夏場は特に水分補給が重要になってきます。
水を余り飲まないなどであれば、スープを作ってあげる、粉末のヤギミルクを混ぜてあげる、愛犬用の甘酒などの工夫をしてしっかりと水分補給をさせてあげてください。
特にドライフードが主体の子は慢性的に水分が不足しているので特に夏場は注意してあげてください。
水が不足すると脱水症状から熱中症へ
お留守番のときに水分補給がしっかり出来るようにな環境でない場合は、パンディングをし続けて体内の水分がなくなり、脱水状態になります。すると体温を下げられなくなることで熱中症に陥る可能性が高くなります。
脱水症状や熱中症の治療は時間との勝負であり、すぐに対処をしなければどんどん酷くなってしまいます。
室内での脱水症状の対策としてはいつでも新鮮な水を飲めるようにすることと、適切な温度を保った室内環境が重要になってきます。
夏の住環境の注意すべき点
愛犬に最適な温度は25度前後といわれているので、出来る限り室内の温度をそれくらいにしてあげるのもお勧めです。
室内の広さやエアコンの性能などで同じ25度という設定でも室温は大きく変わるので愛犬がパンティングをしないくらいの温度にしてあげるのがお勧めではないでしょうか。
ただ、エアコンの冷気を浴びすぎるせいで、基礎代謝の低下や換毛のリズムが狂うなども考えられるので、お留守番などで長時間愛犬から目を離す意外は涼しい環境を作ってしっかり水分補給をさせてエアコンに頼り過ぎずに自然に涼める工夫をしてあげるのも良いかもしれません。
暑いけど散歩は大事です
エアコン完備の生活や運動不足な生活で散歩をまったくしないとなると、基礎体力の低下を招きます。
基礎代謝の低下で肥満へと繋がり、肥満は夏バテへと繋がるので朝は7時までに、夜は日が沈んでからと、アスファルトの温度が下がっている時間に散歩へ出かけてあげてください。
お散歩のときも必ずすぐに水分補給が出来るように水を持っておくようにしましょう。
夏にお勧めアイテムを紹介
夏場にお勧めのフード
新鮮生馬肉
食いつき抜群の消化にやさしい生馬肉
鶏ネック骨ごとミンチ
徳島地鶏を骨ごとミンチにしました!ジューシーで嗜好性が高いです。
ハウンドカム食堂
安心手作りで水分もしっかり取れるハウンドカム食堂シリーズ
夏場の水分補給に
濃厚生ヤギミルクプレミアム
粉末のミルクとは違う、生だから感じる旨味と濃厚さを知って下さい
ノンアルコール甘酒 発酵のめぐみ
米麹から発酵する甘酒は栄養成分が多く含まれています。
酵素の力で発酵・分解してるので栄養が吸収しやすく消化に優しいです。
エゾ鹿スープ
水をあまり飲まない子におすすめ!
骨髄までしっかり溶けだすまで煮込んでいます。
夏場のちょっとしたデザートに
スティックアイスキャンディー
夏にぴったりのヒンヤリスイーツ。
夏のお散歩後のご褒美などにお勧め!
愛犬に生肉を与え続けて10年の川瀬隆庸が監修
代表取締役 川瀬 隆庸
- 社団法人 日本獣医学会 正会員 会員No.2010172
- 財団法人 日本動物愛護協会 賛助会員(正会員)No.1011393
- ヒルズ小動物臨床栄養学セミナー修了
- 小動物栄養管理士認定
- D.I.N.G.Oプロスタッフ認定
- 杏林予防医学研究所毛髪分析と有害ミネラル講座修了
- 正食協会マクロビオティックセミナー全過程修了
愛犬の健康トラブル・ドッグフード・サプリメントなどアドバイスをいたします。