手作り食特集メニュー
混ぜるだけ
手作り食をこれから始めてみたい方からベテランさんにもおすすめ。忙しいオーナーさまをサポートする混ぜるだけ手作り食。
01手間のかかる「野菜」を簡単にプラス
02食いつき抜群!愛犬の手作り食の主役「お肉」
03低カロリーや低脂肪
カロリーがちょっと気になる子に。
美味しさプラス
食いつきの悪い子や、手作り食を簡単に美味しくアレンジしやすいアイテム。
ドッグフードや手作り食の副食やアレンジ、トッピングに幅広く活躍。
01美味しさと水分補給を兼ねる「スープ」
02加熱肉・トッピング
簡単手作り食
01[かんたん]お肉をのせるだけ
ドッグフードにお肉をちょっとのせるだけ。目安はフードを1〜2割減らして減らした分、お肉をトッピングします。(生肉はだいたい3倍の量のせます。フードを10g減らした場合なら生肉30g程度)
栄養バランスに自信がない・・という場合でも少し置き換える程度であれば大丈夫ですので、挑戦しやすい手作り食です。
02[中級]フード+肉+副食材
ドライフード:肉:副食材=4:4:2
ドライフードとお肉を半々にし、副食材(野菜やお米、麺類など)をプラスして色々な手作り食に挑戦して毎日のごはんを楽しく!
野菜や果物はミキサーで細かくしたものを入れたり、ご飯はお粥のようにしてあげます。
03[上級]肉+野菜+炭水化物
動物性タンパク質:野菜:炭水化物=6:3:1
お肉や魚をメインにして、副食材として野菜や果物をミキサーで細かくしたものを入れたり、納豆やわかめなどをプラスアルファで加えたり。
消化にやさしい食材とは
01犬と人は消化しやすい食材が異なる
手作り食だから品質も良くて消化にもいい・・というわけにはいきません。 何故なら品質は良くても、愛犬の消化に良いかは食材の性質や調理方法によって違っており、手作り食であっても消化に悪くお腹を壊してしまうという事もあるからです。
調理方法の例で分かりやすいものですと、同じお米でも「お粥」は消化に優しいですが「生米」は消化に良くありません。
犬の場合「生肉」は消化に優しいですが(犬は火を使って自分で調理しない動物です)「ジャーキー」は消化に悪い肉のかたちです。※消化にいい悪い以前に「人間には無害でも犬には毒になるので食べてはいけないもの」「望ましくないもの」もありますので注意が必要です。
02犬と野菜
また、犬の手作り食でよく「野菜」が出てきますが、犬にとって野菜は消化に悪い食べ物です。(ミキサーなどでペースト状になるまでしてあげると吸収できる栄養が増えます)
野菜は消化されずにに腸に届き、ほとんどの栄養は吸収されずにウンチの材料となって出て行ってしまいます。また不溶性食物繊維を多く含むものをたっぷり与えてしまうと下痢になり、一緒に食べた栄養も排出されてしまうこともありますのであげすぎには注意してあげましょう。
人の場合さほど問題にならない食物繊維も、犬の場合は注意が必要で、ほどほどに与えるくらいにしましょう(バランスの良い適量の食物繊維は腸内良性菌のエサとなりますし、健康な便の材料となりお腹にやさしいです)。野菜は人間の場合と異なり、「刻んだ程度ではほとんど栄養として吸収されない」、「与える量に注意が必要」なこと、「適度な量であればお腹の健康維持を期待できる」事がポイントです。
野菜から栄養が摂れないのならビタミンやミネラルは何から摂ればいいかというと、犬の場合は植物性のものより動物性のものから摂取するのに適した体です。
例えば新鮮な肉、皮、内臓、生骨、魚などです。犬は雑食ですが、肉食寄りの雑食の為、肉系列で栄養を摂れるよう配慮してあげるのがおすすめです。
レバー、その他内臓系、生骨、皮など部位によって栄養は異なります。
例えばお肉ならむね肉より皮付きむね肉がおすすめ。皮には脂肪、コラーゲン、脂溶性ビタミン(B群やK)、脂肪酸、アミノ酸など栄養豊富な食材です。含まれる脂肪酸も動物によって〇〇が豊富、等異なりますので時々馬肉や鹿肉など愛犬と一緒に楽しみながら色々あげてみて下さい。
栄養豊富といっても「皮」は脂肪分が豊富なため、人間の感覚では取り除いてしまいたくなるかもしれません。(多くの方は低脂肪の方がヘルシーで体に良さそう、というイメージがあります)ですが、犬は人と違って炭水化物より油の方がエネルギーにしやすく、体に向いている栄養素です。
手作り食でついつい脂肪を取り除き続けてしまうと、コレステロールや脂溶性ビタミン不足を招き、脱毛や皮膚が赤くなる、カサカサになる、胃腸粘膜が弱くなって病気がちになるなどのトラブルに繋がりますので気を付けてあげましょう。(胃腸が弱くなってしまうと脂肪の消化が苦手になり、さらに脂溶性ビタミン不足を招くという悪循環になってしまうことがあります)
また体重が気になる場合は炭水化物を減らし、良質な脂肪分の含まれる食材を使う方が太りにくくなります。
03野菜の栄養をあげたい場合は?
愛犬に野菜の栄養もあげたい時は、ペースト状にしてあげたり、愛犬用の発酵野菜エキスにしてあげると消化吸収しやすくなりおすすめです。「発酵」の過程で微生物たちが野菜の栄養を犬が吸収しやすい形にまで細かく分解してくれています。
野菜の優れた栄養で良く知られているのはビタミンやミネラルですが、第3の栄養としてフィトケミカルというものも注目されています。フィトケミカルとは植物が紫外線や害虫などの害から身を守る為に作り出した色素・香り・アク・辛味などの化学物質の事で、有名なポリフェノール、アントシアニン、ルテイン、リコピン、β-カロテン、イソフラボン、β-グルカン、フコダインなどもこの一種です。
これらの栄養を摂りたい時、人間の場合はよく洗って皮ごと、非加熱で食べる事が推奨されており、更に一部のフィトケミカルは油と一緒にたべると吸収されやすくなります。
また一種類の野菜をずっとあげるよりは、複数組み合わせる方が良いとされています。
04犬と穀物
穀物を適切に調理する事で犬も穀物の消化が可能です。
穀物を使った愛犬の手作り食の代表としては「お粥」です。水と熱を加え調理する事でお米を糊化(α化)させ、消化にやさしい食事に変化させています。多くのドライフードの原料として使われているお米もこのような処理をされています。
手作り食であげる場合も、しっかり加熱処理したものを完全に冷ます、または少し暖かい程度のものを食べさてあげましょう(40度程度までにしましょう)。玄米や米ぬかも優れた栄養を持つ与えて良い食材です。ただし炭水化物を過剰に食べると肥満の原因となるため、穀物の割合には注意してあげて下さい。また、調理されていない生米などはあげると消化不良を起こす可能性があるのであげないようにしてください。
手作り食に栄養をプラス
手作り食に少し足してあげるだけで愛犬にうれしい栄養をプラスできる便利な商品。
ペットの栄養 獣医師が解説
手作り食においての魅力の一つは「ナチュラルな栄養」ですが、同時に「栄養の過不足」も心配です。
ハウンドカム情報サイトのハウンドカム通信では、獣医師北島先生によるペットの栄養についての解説記事を公開しています。
手作り食で不足しやすい栄養の情報、愛犬に魅力的な栄養(及び食材)の紹介など更新しています。
ほんの一部となりますが、その記事からの抜粋が以下となります。
01栄養成分の過不足
市販のペットフードでは、イヌやネコの発育ステージごとの栄養基準を満たすように内容成分が設計されています。この栄養基準の1つとしてAAFCOがよく知られています。
AAFCO(アフコ)とは米国飼料検査官協会のことで、ここで定められたペットフードの栄養基準は広く世界的に採用されています。(輸入ペットフードの袋に記載があります。)
京都大学の清水いと世が、イヌの維持期用手作りフードレシピの栄養内容をAAFCOの栄養基準と比較して、過不足の有無を調査しました(2016年)。その内容を見てみましょう。
●対象 オーナーの実践レシピ(63例)、および書籍紹介レシピ(37例)
●栄養基準 AAFCO栄養基準(2016年)の各種推奨量
●結果
:推奨量を満たしていたもの
…ほぼすべてのレシピのタンパク質、アミノ酸、脂肪量
:推奨量を下回っていたもの
…ビタミンA、カルシウム(Ca)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)
…80%以上のレシピにおいて不足
:推奨量を上回っていたもの
…ビタミンD、ヨウ素(I)
手作り派のみなさんには少々ショッキングなデータです。この過不足の背景には、家庭でフードを作る場合、栄養設計を行うのが難しいということがあります。
さらには、書籍で紹介されているレシピの中にも、栄養基準を満たしていないものが含まれているということになります。愛犬に大切なのは出来上がったフードの写真映りよりも中身、すなわち栄養内容ではないでしょうか?
この記事の全文はこちら「ペットの栄養編: テーマ「手作りフードの栄養内容」」
02亜鉛が足りないフード
開業獣医師である辻本綾子らは手作りフードと市販フードをイヌに与え、血中の亜鉛濃度を測定しています(2018年)。
イヌの血中亜鉛濃度の基準値は64〜198μg/dlです。測定結果では、手作りフード16例中5例(31.3%)において基準値以下、市販フードでは24例中3例(12.5%)が基準値以下というものでした。
オーナーのみなさんによる愛情たっぷりの手作りフードですが、どうも亜鉛が不足する傾向が高いようですのでご注意下さい。
この記事の全文はこちら「ペットの栄養編: テーマ「亜鉛と丈夫な皮膚」」
03ペットの栄養 獣医師が解説シリーズ
解凍するだけの手作りごはん
トッピング向けの手作りごはんや、水分補給などにもお勧めの商品をご紹介!
おやつ
ハウンドカムの手作りおやつシリーズ