犬の病気一覧。アナフィラキシー、ダニ、ノミ、食物アレルギー、天疱瘡、アトピー、アレルギー、狂犬病
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犬の病気 病気一覧

アナフィラキシー

症状・原因

人間も犬も同様に、体内に入ってくる異物(抗原=アレルゲン)に対して、それを排除するために体の中に抗体を作り、その異物を排除しようとする働きがあります。この本来は健康のためにかかせない処理の度合いが強すぎて、体に様々な症状を招いてしまうのがアナフィラキシーショックです。ワクチン、薬、食物などが主な抗原の要因となり、回数を重ねる毎に症状は重くなっていきます。(人間がハチの毒の侵入を許したとき、一度目は激痛、二度目は命に関わるというシステムと同じです。)症状はだいたい30〜120分以内に発症します。主だたるものは、ショック状態、呼吸困難、血圧低下、不整脈、失禁、脱糞、嘔吐、意識障害、痙攣、皮膚のかゆみやむくみ、じんましんなどです。最悪の場合、命を落とすこともあります。

治療方法

抗原が判明しているのなら、抗原との接触を徹底的に避けて予防して下さい。食物などの場合、加工品やエキスでも発症することもありますので、十二分な注意が必要です。もしも発症してしまった場合には病院での早急な治療が必要となります。症状によって、点滴による輸液や、抗ヒスタミンの投与などを行いながら、ショック状態からの回復を図ります。食物に次いで、ワクチンが抗原になることが多いので、混合ワクチン摂取後にアレルギーが発症されたら、必ず獣医師に相談して、どのワクチンが原因かを調べ、次回からのワクチン接種時に外してもらいましょう。

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ダニ・ノミ

症状・原因

ノミやダニは肉眼ではなかなか見つけにくい小さな外部寄生虫です。ノミもダニも共に土のある場所に生息し、観葉植物や鉢植えなどにも生息しています。繁殖率が高く、あっという間に増えます。ノミは大変すばしっこいのですがダニは動きが鈍いので、比較的容易に見つかります。寄生されるととにかく痒くなります。またノミやダニによっては命を脅かす病原体を運んでくるものもいるので、早期の駆除が必要です。また、人間にも害を及ぼすものもあります。

治療方法

寄生虫を駆除するためには飲み薬やシャンプーなどの即効性のある駆除薬を使います。まずは即効性のある薬で成虫を駆除し、駆除し終わったあとは、さなぎや卵までも完全に駆除するために、首輪タイプやスプレーなどがいいでしょう。病院でも市販薬でも手に入りますが、まずは病院で診断を仰ぐ方が、病気などの感染についても相談でき安心できると思います。

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皮膚糸状菌症(リングワーム)

症状・原因

犬小胞子菌などのカビが毛や爪、皮膚に感染したもの。かさかさしたフケが出たり、円く毛が抜けたり、膿疱や水疱が広がるなどの症状が出ます。人(特に10歳以下の子供)に感染することもあります。

治療方法

抗真菌剤の内服と外用を行います。可能であれば、病変部の毛を刈って、抗真菌作用のあるシャンプーで洗います。また、再発予防のために、周囲の環境の掃除、消毒を行うのが理想的です。また、人畜共通感染症のため、飼い主にうつる場合もあるので注意が必要です。

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食物アレルギー

症状・原因

犬の食物アレルギーを引き起こす食物には、ドッグフードの主な原料として使われるものが中心です。大抵の場合、1、2種類の食物に対してアレルギー反応を起こし、それらの食物に含まれるタンパク質や炭水化物が、原因といわれています。ドッグフードの種類かかわらず、同じ材料が使われていれば、アレルギーは出る可能性が高くなります。ある食物がアレルゲンになりやすいかどうかは、その食物に含まれるタンパク質・糖タンパク質などの構造や分子の大きさに関係があるということも研究などで報告されています。免疫グロブリン(抗体)の中には、消化器官の粘膜に多く存在するものがあってその働きが弱まると、消化管の透過性が高くなり、栄養成分が大きな分子のまま、吸収されてしまいます。

そうなると、体の免疫系にとっては、異種の物質として認識される傾向が高くなって、アレルギー反応が出やすくなるともいわれます。犬の食物アレルギーの原因となる主なものには次のような食物が挙げられます。

●卵・魚・肉類: 牛肉、鶏肉、豚肉、魚、卵
●穀類: 大豆、小麦、大麦、ライ麦、オーツ麦、トウモロコシ
●その他: 乳製品

また、症状がアレルギーと似たもので食物不耐性があります。アレルギーとの大きな違いは、アレルギーよりも急性であることが多く、体の免疫系の過剰な反応ではないことです。例えば、ドッグフードを変えた途端に、体調がおかしくなった場合は、原因が食物アレルギーである可能性は低いと考えらます。
食物不耐性で代表的なものは、ラクトース不耐性です。これは、犬の多くが牛乳などに含まれているラクトース(乳糖)を分解する酵素であるラクターゼを十分に持っていないので、嘔吐や下痢などを起こすものです。食物アレルギーの治療法はまず、アレルゲンが何であるかを見つけることから始まります。食品添加物もアレルゲンであるという意見もありますが、これについては賛否両論です。

治療方法

食物が原因となっている場合は、アレルギー用の処方食を与えます。ホコリやダニが原因である場合は、生活している場所を頻繁に掃除するようにします。また、かゆみを抑え、なめたり引っかいたりすることによって、皮膚傷害が蔓延することを防ぐために、抗ヒスタミン鋼とコルチコステロイド剤がよく使われます。頻繁にシャンプーすることで、痴皮や角化層と同時に皮膚表面のアレルゲンを取り除くようにします。

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ニキビダニ症(毛包虫症,デモデックス症)

症状・原因

ニキビダニの寄生によって起こります。通常、ニキビダニは犬の毛包内(毛穴)に常在していますが、このダニが異常繁殖して毛包虫症となります。つまり、健康な犬でもニキビダニの寄生はみられるのです。ですが、通常は寄生されていても特に症状がないのに、何かをきかっけに発症してしまうのです。発症すると、局部的、あるいは全身の脱毛や、皮膚が厚ぼったくなって黒ずむなどの症状が見られるますが、かゆみはあまり伴わないません。発症の原因は未だはっきりと解明されていません。
バイ菌による二次感染が起こるとニキビ状のできものができ、患部がジクジクしてきます。治療には、駆虫用の薬剤を患部に塗布する方法や薬浴、抗生物質の投与などがありますが、完治までには長時間かかる事が多いです。毛包虫の感染経路は、まだわかっていない面が多く、多頭飼育の場合でも、かかる犬とかからない犬がいます(統計的にはテリア犬種や短毛犬種に発症が多い傾向があるようです)。

犬のニキビダニ症(毛包虫症,デモデックス症)には局所型と全身型があると言われています。

●局所型(別名:落屑型) 進行は慢性的でスピードは遅いです。初期は限局性の紅斑や脱毛斑と皮膚がボロボロしきます。初期に痒みは起こりません。
●全身型(別名:膿疱型) 始めは局所型と同じ経緯を辿りますが、病状の進行は速く、3〜4日すると急速に症状の範囲が広がります。患部は膿様や湿疹様になり皮膚がただれます。二次的な細菌感染が起こりやすく、悪化すると全身膿皮症となり、更には気管支肺炎や敗血症で死にいたることもあります。

治療方法

治療は脱毛の根本原因となるニキビダニを排除あるいは増殖を抑えることにあります。毛刈りと殺ダニ剤の薬浴で治療をおこない、脂漏症や膿皮症があれば同時に治療します。また、成犬や老犬の場合、基礎にある疾患を発見し治療することが重要です。また、細菌の二次感染を抑えるため、抗生物質を投与することもあります。

2次的に細菌感染を起こし、症状を複雑化させてしまうケースが多いので、症状が治まったからといって、勝手に投薬や治療をやめてしまわず、根気よくしっかり最後まで駆除してしまいましょう。一般的に症状の軽い犬でも最終的な治療完了までは1ヶ月を要するといわれています。

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天疱瘡

症状・原因

もともと人の皮膚病として古くから知られていた病気ですが、 1975年に犬でも同様の疾患が確認されました。現在は落葉性、紅斑性、尋常性、増殖性の4つの変種に分類されています。一般に口や鼻の周囲、肛門や生殖器の周囲、腋や大腿の内側などの皮膚と粘膜の境界部位などによく発症します。

症状は、まず口腔内にはじまることが9割で、その後口や鼻の周囲、肛門や生殖器の周囲、腋や大腿の内側などの皮膚と粘膜の境界部位などに大型の水疱が形成され、破裂後、びらんや潰瘍をおこします。細菌の二次感染も懸念され、尋常性天疱瘡は、致死的で大変危険な病気です。

治療方法

治療法としては、抗生物質療法で細菌感染の治療を行います。また、ステロイド、免疫抑制剤による治療を長期間行います。犬ではこの他、全身性エリテマトーデス、円板状エリテマトーデス、類天疱瘡などの自己免疫疾患がまれにみられますが、治療はほとんど同じと考えられております。

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脂漏症

症状・原因

脂漏症は全身の皮脂腺による皮脂異常、または常染色体の劣性遺伝による遺伝性疾患です。脂漏の状態によって、乾性と湿性に分類されます。 脂漏症を起こしやすい犬種は、パグ・ブルドッグ・シーズー・ビーグル・ウエスティ・バッセットハウンド・ジャーマンシェパード・コッカースパニエルなどです。

外耳炎も脂漏症の症状の1つと考えられます。又脂漏症は膿皮症に発展したり、脂漏臭と言う強い臭いを放つケースもあります。強い痒みがあり脱毛も広がっていきます。乾性の場合は、皮膚が乾燥しフケがでます。

治療方法

患部周囲の毛を刈り、薬用シャンプーで洗い、患部に抗生物質の軟膏を塗ります。症状がひどい場合は、抗生物質の飲み薬も同時に投与します。漏症の犬は肥満が多いので飼い主さんが食事療法で栄養バランスに注意し、犬にとって規則正しい生活が必要になります。抗脂漏シャンプーを使うようにして必須脂肪酸・ビタミン剤等が油性か乾性によって使用します。皮膚の炎症・痒みがひどい時は、それに対する対症療法を行う様です。基本的の治療は、シャンプー療法と食事療法です。

しかし過度のシャンプーによって脂漏症の原因を誘発することもあります。人間同様に犬にも皮膚・被毛には適度の脂分が必要になります。脂分が常に洗い流されてしまって、脂の補充のため皮脂腺が過剰に働いてしまいます。治療が遅れたりしますと悪化して、長期の治療が必要なので早期発見が重要です。

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アトピー・アレルギー

症状・原因

アトピーの語源はギリシア語で「よくわからないもの」「不思議な病気」という意味です。遺伝的に外部のアレルゲンに感作されやすい体質をアトピー体質と呼びます。アトピー体質で現れる症状のひとつが、アトピー性皮膚炎、その多くはアレルギー反応が関与しているという捉え方が妥当。アトピー体質の犬では、皮膚炎のほかに、喘息のような呼吸器症状や、ホルモンのアンバランスに関係するようなヒステリー症状、あるいはてんかんのような発作を起こすこともあります。
しかし、アトピー性皮膚炎ひとつとっても、アレルギーを起こして出てきた皮膚炎もあれば、発情周期や精神的なストレスなどで、引き起こされた皮膚炎もあり、決してアレルギーと同じ意味で説明しきれないのが本当のところです。

よく起こる犬種としては、 柴犬・シーズー・ゴールデン・レトリーバー、ラブラドール・レトリーバー・シェットランド・シープドッグ・ホワイトテリア・ダルメシアン・ボストンテリアなど シーズー、柴犬、ゴールデンレトリバー、ウェストハイランドホワイトテリア、そしてそれらの系統の雑種犬も挙げられます。“起こしやすい犬種”が指摘されていることからも、遺伝的な要因は関わっていると考えられますが、その中にもアレルギー体質や、ゴールデンのように特定の栄養素が不足しがちな体質などいろんな要素があるといわれます。
また、人間でもかなり年をとってから花粉症になる人がいるように、生活環境から体に取り込む物質が蓄積して、アトピーが発症してしまうとも考えられる。「アトピー性皮膚炎」の診断を受けた場合、これは「アトピー体質、又はアトピー症」という全身にかかわる問題である。
病院にかかって皮膚病というわかりやすい病状が改善しても、必ずいろいろな症状を繰り返しながら慢性化していくものである、少しでもいい状態を長く維持するための努力・工夫がほぼ生涯にわたって必要である。

治療方法

すべてのアレルゲンを遠ざけることが最善の治療法ですが、それが不可能な場合には、マツヨイグサ抽や海産魚類の抽、また亜麻仁油などに含まれる必須脂肪酸の栄養補充食品(EPAやDHA脂肪酸)によって、炎症やかゆみを軽くすることができます。
さらに民間療法として古くから知られているオートミール入りの冷水浴も痒みの抑制に効果があります。また、定期的な水浴びや湿潤剤の使用により、細菌、真菌の温床となる皮膚の痴皮ヤアレルゲンとなりうる物質を洗い落とします。

アレルゲンの除去としましては、ノミ・ダニの死骸やハウスダストを取り除くために、家を掃除しましょう。休むケージなどもきれいにしてケアしてあげましょう。食事療法食もアレルゲンを含まずに犬の身体に優しい物を与えて体質改善をしてあげてください。

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膿皮症 (皮膚の細菌感染)

症状・原因

膿皮症は細菌による感染性皮膚症です。皮膚の化膿性病変を総称しても膿皮症と呼びます。夏場に多く、老化の為に皮膚の抵抗力が弱くなった時や免疫力の低下が起こっている時等に起こりやすい病気です。軽症なものは、自然に治りますが、感染抵抗性の弱い犬や、治療法が不適切だった場合炎症が悪化し慢性化しやすいので注意が必要です。
不衛生で汚い環境の中で皮膚が汚染されたり、すり傷や噛み傷から黄色ブドウ球菌などの病原細菌が感染し発症します。逆に清潔にしようと、過度の洗顔や犬の体質に合わない成分を含むシャンプーの使用も原因となります。

症状は皮膚が局所的に発赤して、かゆみが起こります。初期段階なら毛包だけに菌の増殖がおき皮膚の表面に小さな紅疹を見ますが、進展すると環状の病変となります。
また中心部の古い病変部が色素沈着で黒くなるケースもあります。痒みが強く犬が舐めたり、引っかいたりしますと短期間のうちに脱毛が広がってきます。症状が進んで重いケースでは腫脹・膿瘍・発熱・痛みなども起こります。

治療方法

基本的には、患部周囲の毛を刈り、薬用シャンプーで洗い、患部に抗生物質の軟膏を塗ります。症状がひどい場合は、抗生物質の飲み薬も同時に投与します。本症にかかった犬は隔離して他の犬と接触させないことが必要です。また、食事の改善も必要に応じて行います。

殺菌性シャンプー・薬用シャンプーで皮膚を清潔に保ち、必要ならば犬の毛刈りをしてください。ただし過度なシャンプーは、症状を悪化させます。深部分の膿皮症や膿が出て症状が悪化して、治療が困難で多めの抗生物質の投与による対処等があり、最低でも約3週間位で数カ月単位での投薬を続けて長期の治療が必要と言われます。

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脱毛症

症状・原因

犬の脱毛の多くは、ホルモンバランスの乱れや・栄養状態の偏り、ストレス、日照を強く浴びる事などが要因となります。ホルモンが関係する脱毛の原因は、甲状腺機能低下症や副腎皮質機能亢進症があります。
成長期脱毛症は、代謝性疾患・内分泌異常・伝染性疾患・有糸分裂を抑制する薬剤による治療、成長期の阻害などの状態でおこって突然の被毛の脱落がおこります。

休止期脱毛症は、出産、授乳期、妊娠、高熱、重い病気、ショック、手術あるいは麻酔などの状態で起こってしまい、多くの成長期の毛包が成長を停止する。このためこれらの毛包は同時に退行期、次いで休止期になります。毛根の活動が再開すると、典型的には1〜3カ月後に大量の毛が抜け落ちる。波状におこる脱毛、広範性の脱毛、過度の継続性脱毛の原因は証明されていません。
ホルモンバランスの崩れによる脱毛には「皮膚が黒ずんでくる」「乳房が大きくなる」「外陰部が肥大する」などの症状も見られます。これらの症状は避妊手術によって治すことができます。

治療方法

治療は、脱毛が生理的なものか病的なものかを判断して対応します。病的な脱毛でしたら、原因を探して治療を進めます。感染症によりましたら、細菌や寄生虫などの感染源がとりのぞかれると、その後2〜3週間という比較的早い時期に毛が再び生えてきます。

ホルモン性の脱毛になると、治療を開始してから毛が再び生えるまで、早くても1ヵ月ぐらいは根気よく治療をすすめなくてはなりません。病気が原因と考えられる場合には、細菌などに感染するか調べて、血液中のホルモン量の検査をして皮膚や毛根の状態を調べて原因をみつけて治療します。

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ノミアレルギー

症状・原因

ノミアレルギーは、ノミの唾液に含まれている成分に対して、犬が過敏に反応する(アレルギー)ために起こる病気。アレルギーの犬の場合、1匹のノミに咬まれただけでもひどい症状を呈することがある。咬まれた箇所を犬が自分で咬んだり、なめたり、引っかいたりすることによって、広い範囲の皮膚に損傷が生じることがある。ノミは針状の口器を動物の皮膚に突き刺し吸血して、この時に血液の凝固を防ぐように唾液を注入します。この唾液が身体の防御反応のアレルゲンとなって過敏症個体に作用して起こるアレルギー反応が「ノミアレルギー」になってしまいます。

発症部位では皮膚に腫れ、紅い斑が見られ、さらに掻き傷からの二次感染により脱毛と湿性の炎症を見る事が多い。重症例では尾根部から大腿部にかけ広範囲に脱毛し、表皮が腫れ、ヒダ状になる。治療しても、ノミの卵は環境中に産み落とされてから長くて1年間ぐらい期間を置いてから孵化するケースもあります。ノミの生活環境の大半は、犬から離れたところで起来ます。犬が生活している環境がノミで汚染される可能性もある。ノミに咬まれるのが、まれであってもアレルギー反応を誘発させる可能性もあります。
ノミによって誘発するアレルギーでの一番問題となるのは、冬は寒くて夏は暑い地方の夏から秋にかけての季節が発症しやすいです。温暖な気候の土地や、ノミが発生している家で暖房を使っている場合には、ノミが住みやすいのでノミアレルギーは季節を関係なくて1年中起こる可能性がある。犬の動作や症状は、異常に毛が抜けてしまい、ひどく引っかいたり咬んだりする。ただれが一番多く見られるのは、耳の後ろ・背中から腰にかけての部分・肛門・陰部の周り・尾の付け根、腹部が多いです。

治療方法

治療としてはノミを駆除し、再寄生を予防します。犬とともに周囲の環境も整えます。皮膚に垂らすタイプなどが代表的です。また、ノミはイヌ条虫という寄生虫を運ぶ役目も行うので、ノミの駆除は大切です。ノミの駆除は動物の身体に寄生している成長してるノミだけでなくて、犬小屋等にはノミ殺虫剤などで徹底的に駆除し、家庭内での移動スペース部分も考えなければいけないです。例えば、犬の敷物・カーペット・布団・タタミを駆除します。予防・改善には、発症原因をできるだけ排除する事、根本的な体質改善と免疫力を高めるように第一に考えてください。シャンプーや外用薬の使用など、皮膚のコンディションを良くするためのケアも必要です。

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ケンネルコフ

症状・原因

伝染性気管気管支炎と呼ばれるこの病気は、単一の病原体によるものではなく、いくつものウイルス、細菌などが複合して病気を起こしているものです。中でも重要なのがボルデテラと呼ばれる細菌で、それにジステンパーウイルス、アデノ 1型、2型、イヌパラインフルエンザウイルスも関係しています。イヌパラインフルエンザウイルスは非常に弱いウイルスで、アデノ1型は犬伝染性肝炎ウイルスと同様です。しかし、これらのウイルスは飛沫中に含まれて空気中を飛ぶために感染力は強く、犬の呼吸器系に感染します。しかし、致死的な感染になることは少ないとされています。

発作性の咳が特徴ですが、その程度や発熱の有無は様々です。上記のウイルスは気管支のかなり奥の方に感染しますが、細菌感染などが複合して、呼吸器系の広範囲が冒されます。症状発現から通常は1週以内に免疫ができて回復します。しかしその後も、気管の部分を圧迫したりするとせき込むことがよくあります。特徴的な症状の中で、喉になにかがひっかかったような咳をします。ときには鼻汁を出すこともあります。進行すると元気や食欲がなくなり、肺炎になることもあります。

治療方法

7種混合ワクチンの中に組み込まれているアデノウィルス2型ワクチンおよびパラインフルエンザウィルスワクチンでかなりのものが予防可能です。プラズマと細菌に対しては抗生物質による治療が可能なので、感受性試験によって病原体に対して効力のある抗生物質を見つけて使います。抗生物質は飲ませたり注射するよりも、気管支拡張剤と混合して、ネブライザー(吸入器)でのどに噴霧する療法が有効です。また、移行しないような十分な看護をします。

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犬のブルセラ症

症状・原因

一般に、ブルセラ病は 犬舎で飼われている犬に流行します。急性期には鼠径部のリンパ節が腫大しますが、下顎のリンパ節も腫大することがあります。しかし、感染しても多くの犬は臨床症状を示しません。ブルセラ菌は、感染した大の体に2年間程度とどまりますが、そのあいだに犬は免疫を獲得します。ブルセラ菌がもっとも広がりやすい時期は繁殖期間中です。感染した犬から排泄された尿、雄犬では精液、雌犬では膣のおりものから感染します。

治療方法

効果的な治療法が無いのが現状ですが、対処療法としてテトラサイクリン、ストレプトマイシン、ミノマイシンなどの抗生物質の投与がおこなわれます。その効果は必ずしも満足のいくものではない可能性が高いです。

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犬伝染性肝炎

症状・原因

この病気は、 犬アデノウイルスI型=CAV-I(以降このように記します)の感染によっておこる伝染病です。発症してしまった場合重篤な急性肝炎をおこし死に至ることもある恐ろしい病気です。そして感染した犬の尿中には数カ月間にもわたりウイルスが排泄され続けるので大変感染力に富んでいます。

初期には鼻汁、 発咳、流涙とともに元気食欲の喪失、さらに41度にも達する高熱が見られます。症状が進むと黄疸、腹痛、下痢、嘔吐、そして扁桃腺の肥大などがあらわれますが抵抗力の弱い仔犬ではこの時点で急死することもあります。成犬などで回復期に移行したものには、しばしば片目に角膜炎がおこり目が白く濁って見えるようになる(ブルーアイ)を呈することがありますが、自然回復することも多いようです。

治療方法

ウィルスを殺す有効な治療法はないため、対症療法・補助療法が一般的治療になります。7種混合ワクチンの中に組み込まれているアデノウィルス 2型ワクチンで予防可能です。とくに犬伝染性肝炎に対する免疫は効果的に働くので、このように他のウィルスを使っても良好な免疫ができる。

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レプトスピラ症

症状・原因

レプトスピラという細菌が、既に感染している固体からの排泄物等を経由して、その付近の水場や土壌に含まれます。それが愛犬の皮膚や口を解して体内に感染する事によって発症する病気です。 感染すると、肝臓や腎臓に甚大な障害を招く恐れがあります。レプトスピラの細菌には様々な種類がありますが、その大半が感染しても症状が出ない不顕性型で、感染していることに気づかず、また他の動物に移してしまうケースが少なくありません。また、まれにそのまま治ってしまうケースもあります。

その他に、犬型レプトスピラという出血型、黄疸出血性レプトスピラというものがあり、前者の症状は高熱、嘔吐、血便に食欲不振、結膜の充血や脱水症で、最悪の場合は尿毒症を起こして命を落とす事もあります。後者の症状は、黄疸、呼吸困難、鼻血、嘔吐に下痢などで、症状が大変重く、発病してあら一週間もたたないうちに亡くなってしまう事もあります。

治療方法

まず、最も有効な方法は事前に予防ワクチンを摂取する事です。必ず定期的に行ってあげて下さい。
もしも感染してしまった場合は抗生物質の投与や点滴など、内科療法により治療を行っていきます。このとき、他の病気も発症していたなら、その病気への治療も合わせて行います。
感染対象からの排泄物や、その周囲の水たまりや土壌などを解して他の動物に感染してしまううえに、人獣共通感染症(動物だけではなく人間にも感染する)であるため、発見できたなら直ちに獣医師の指示の元に治療を受けて下さい。

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イヌヘルペス感染症

症状・原因

感染経路ははっきりとはわかっていませんが、ウイルスの経口感染や母親からの胎盤感染などによると考えられています。症状は、犬の場合では軽い鼻炎程度の症状しか示しませんが、子犬の場合は食欲不振・黄緑色の軟便・下痢・呼吸困難・腹部を押さえると痛がるなどの症状が現れ、異常な鳴き声をあげて急死する場合があります。原因はイヌヘルペスウィルスへの感染で起こります。感染経路ははっきりとはわかっていませんが、ウィルスの経口感染や、母親からの胎盤感染などによると考えられています。生後2週目以内の子犬に感染すると致命的になります。

治療方法

基本的には、有効な治療法はありません。輸液や抗生物質の投与を試みますが生後直後に高い死亡率を示すので実際上の治療は難しいです。抗生物質の投与や保温などの方法はありますが、急死することが多く、治療が間に合わないことが多いです。

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ジステンバー

症状・原因

ジステンバーは排泄物中に出るジステンバーウイルス(感染犬の分泌物)が 空気により伝播し感染する非常に死亡率の高い伝染病です 。 特に冬期時、寒く乾燥した環境で伝染が強まります。(-10℃で半年以上、4℃で7〜8週、室温で7〜8日、感染力を維持)
高い熱・下痢・嘔吐・目やに・鼻水・クシャミが出て、元気・食欲がなくなり、呼吸器や消化器系の障害を起こします。病気の進行が進み末期になると、痙攣など神経系にも症状が現れます。ワクチンで予防できる病気ですので、幼犬時のワクチンと老犬になってからの、追加ワクチンを欠かさずに受ける事が大切です。

犬のジステンバーは死亡率の高い病気の一つといえます。接触感染ではなく、空気感染という容易な感染経路であることから、多頭飼いの方は全ての犬にワクチン接種をして下さい。

治療方法

早期であれば、免疫血清の大量投与が有効であることもありますが、二次感染を防ぐために、サルファ剤・抗生物質・副腎皮質ホルモン剤・ビタミン剤なども併用します。症状に対しては整腸剤や抗てんかん剤・脳代謝賦活剤などの対症療法を行ないます。治療中は、体温低下を防ぎ、安静にさせてあげることが体力の温存につながり大切になります。

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細菌性腸炎

症状・原因

腸炎の症状は病原菌の種類によって違ってきますが、共通した症状として下痢があげられます。原因は、細菌感染やカビ、大腸菌などです。ばい菌(細菌)によって起こったものを「細菌性腸炎」といいます。細菌性腸炎は、ウイルス性腸炎に比べて、便に血が混じったり(血便)、粘液や膿が混じって汚い色になりやすく、熱が出ることも多いです。一年を通してみられますが、特に夏場の時期が多いです。細菌性腸炎は、その原因となる菌に汚染されてしまった食べ物を食べ飲んだり、あるいは身近にいる動物から感染して起こります。

"「ブドウ球菌」では黄色ブドウ球菌から産生された毒素(エンテロトキシン)を含む食品を食べた時に、嘔吐・下痢が生じます。毒素が体に入ることによって発症するため、症状の出方は急で食後から数時間で発病してしまい発熱はみられません。この毒素は熱に強いために食前の加熱では防ぐ事はできません。 「サルモネラ菌」では菌をもった犬や猫または小鳥などの糞便に触れた手で感染します。「カンピロバクター菌」は家畜やペット類の腸管に寄生しており、これらに汚染された、加熱不十分な肉(鶏肉等)を食べた時に犬が感染してしまいます。"

治療方法

原因を突き止めてもっとも有効な抗生物質を選択し投与します。また、脱水症状を起こしている場合は輸液によって体力を回復させます。犬の生活してる移動サイクルで、便で汚れた時や犬が食器類を使った後には、熱湯や消毒薬を使って、常に清潔に保ちましょう。

上記の菌などは、人間達も感染してしまうのできれいにするようにしましょう。補足ですが、サルモレラ菌・カンピロバクター菌もそうですが、健康状態の犬もだいたい約10%は細菌の保菌しています。体力が弱まり免疫力が低下してる時には、発病しやすくなります。

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狂犬病

症状・原因

狂犬病は、哺乳類や鳥類などすべての恒温動物に感受性がありますが、特に犬を始め、キツネ、オオカミ等犬の仲間が感染しやすい、ウイルス性の病気です。この病気の恐ろしさは、症状の悲惨なこともさることながら、いったん発病すると、現在の医学でも治療方法はまったくなく、その死亡率が100%というところにあります。
症状は眼をつり上げて鋭い目に変化・牙をむき・見るからに狂暴な風貌と風体で檻(おり)の中をうろつき、棒でも金網でも、目の前にあるものなら何にでも噛みついてしまいます。WHO(世界保健機関)が狂犬病予防キャンペーンと海外旅行での感染防止の為にのために制作し、世界各地で上映しているフィルムに狂犬病にかかった犬の悲しい姿があります。その犬はやがて体がマヒし、ヨダレを大量に流しながらうずくまり、ついには死んでしまいます。

20世紀末の現在、狂犬病の発生していない地域は、日本では最近ほぼゼロに近いです。中国・インド・東南アジアをはじめとするアジア地域、アフリカ、南北アメリカやヨーロッパなど、地球上のほとんどの国々では毎年、家畜や野性動物、さらには人間に感染する症例がいくつもあります。
狂犬病ウイルスの主な感染事例は野性動物で、アメリカでは、スカンク・コウモリ・アライグマなどを中心に広がって、牛、犬、ネコ、人にまで及んでいます。ヨーロッパでは感染したキツネやオオカミから伝染するケースが、アフリカやアジア、ことに東南アジアやインド亜大陸周辺では犬の症例がきわだって高いです。人を含め、哺乳動物すべてがかかる死の伝染病が狂犬病なのです。

治療方法

狂犬病が疑われた場合には、関係当局へ連絡の後、獣医師により安楽死が行われ、脳の検査で狂犬病であるかどうかの確定診断が行われます。人間への感染の危険性から治療の選択はありません。
予防方法は、幼犬時に狂犬病の動物に犬がかまれると、唾液に含まれるウイルスが傷口から体内に侵入し、脳や脊髄、眼球、神経などを蝕みます。そして1,2週間の潜伏期ののち、それこそ狂ったように、人でも犬でも物でも何にでもかみつく狂躁期に入ります。

そうなれば、誰でも狂犬病とわかりますが、厄介なのは、それ以前の潜伏期にも唾液にウイルスが混じっており、かみつかれれば感染してしまうことです。感染地帯では、犬にかまれれば、まずこの病気を疑わななくてはなりません。
疑いが晴れるのは、かんだ犬を隔離して10日たっても発症しないことが実証されたとき。それまで、人間にも予防ワクチンを毎日打ち続けて体内に免疫ができるのを待つだけです。毒ヘビのような血清はありません。

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犬パルボウイルス感染症

症状・原因

通常4〜7日間の潜伏期間の後、激しい下痢や嘔吐、食欲不振や元気の消失、発熱、そして重い脱水といった症状が現れます。下痢は水様性で悪臭をともない、ときに血がまじることもあります(血便)。下痢や脱水の症状がさらに悪化すると、ショック状態を起こし、急死してしまうこともあります。犬パルボウイルス感染症による急死は、消化器症状によるものの他に、心筋炎や敗血症が引き起こされるものもあります。また、妊娠中のメス犬に感染すると、流産や死産を起こします。

犬パルボウイルス感染症は、パルボウイルスに感染した犬の便や嘔吐物などを、他の犬が舐めたり触れたりした場合に接触感染します。このほかウイルスの付着した未消毒の食器を使いまわしたり、感染した犬に触れた後、手や服を消毒せずに他の犬に触った場合に感染することもあります。パルボウイルスは自然界で半年〜1年はそのままの状態で生存できます。そのため汚染された飼育環境の消毒が不十分の場合には、他の犬にも感染が及ぶことがあります。

治療方法

犬パルボウイルスに有効な薬剤は、残念ながらありません。そのため脱水症状やショック状態をやわらげる支持療法をおこないます。そのほか、細菌やウイルスの二次感染から身を守るために抗生物質を投与します。また、未感染の犬が同居している場合は、感染犬を隔離して消毒を徹底する必要があります。

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コロナウイルス性腸炎

症状・原因

コロナウィルスが発見された当初は病原性が弱いと言われていましたが、突然その病原性が強くなり世界中に蔓延しました。感染すると、突然、元気がなくなって、食欲不振、下痢、嘔吐、脱水などの症状から始まります。激しい下痢と嘔吐の胃腸炎を起こします。

特に、下痢便は、オレンジ色を帯びた粥状をしています。イヌコロナウィルスによって起きる腸炎です。非常に感染力が強いのが特徴です。また、パルボウイルスと同様、死亡率が高い病気です。感染した犬の嘔吐物・糞便に口や鼻が触れることによって感染します。
感染経路は、便による感染です。伝染力がとても強くて、集団飼育している場合には短期間で蔓延してます。伝染力が強く、集団飼育している場合には短期間で蔓延してしまいます。感染した犬が回復しても、数週間はウィルスを便の中に貯めて排出し続けますパルボウィルス感染症とは違い、白血球減少はみられません。多くの場合に、発熱はみられません。幼犬の場合では、急速に元気を失い脱水して急死してしまうケースもあります。

治療方法

脱水対策として電解質液による支持療法を必要とします。通常はそれだけで十分です。ワクチン接種がとても有効になります。伝染力がとても強いので蔓延防止には十分の注意が必要です。また他のウィルスとの混合感染や細菌の二次感染・腸内の寄生虫による病気・ストレスなどにさらされると悪化の一歩を進んでしまいます。犬の生活環境をきれいに清潔にして、健康管理も正しくしましょう。

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破傷風

症状・原因

破傷風を発症すると、犬はロを開けにくくなり、口唇と眼球の筋肉が収縮するため、特徴的な“笑い顔”がみられるようになります。前頭部の筋肉の収縮のために耳が立ちますが、第三眼瞼が目立つこともあります。運動神経・中枢神経がダメージ受け、全身が強直性のけいれんを起こします。犬は脱水と呼吸困難および全身性の消耗状蕾を起こし、死に至る場合もあります。
破傷風の菌が存在する場所で外傷を受けた時や、去勢や断尾などの手術の部分から感染しやすいので注意しなければいけないです。ふつうは、感染した後で5〜8日で発症します。症状は頭の側面にあります筋肉のけいれんが始まります。それにより、まぶたがひきってしまい、鼻の穴が広がり口が開けられなくなって、飲んだり食べたりもできなくなります。

さらに首の筋肉や全身の筋肉が強直とけいれんがおこり、犬の四肢の関節も曲げられず、歩行困難になってしまいます。抱いて横に寝かせても、立っている時と同じように四肢をつっぱっています。前途の症状になりますと犬はわずかな音や振動で・外界の刺激に対してとても敏感になり、呼吸困難になり身体を弓なりにそらすポーズをとります。多くは発症してから5日以内に亡くなってしまいます。回復する犬達もだいたい二週間程度でほど症状が続いてしまいます。しかも全身性があるほどに病後の状態はおもわしくありません。

治療方法

破傷風の菌は、土壌中で長く生きて生息しています。細菌が犬の怪我している傷口・手術・去勢・断尾などから体内に入り込んで、テタノトキシンと言います毒素を作ります。テタノトキシンは犬の体内に入り込んで、中枢の運動神経細胞を攻撃してしまい、けいれん・強直・知覚障害が起こります。

一般には細菌が進入して増殖している傷の部分の組織をとりのぞき、オキシドールで十分に消毒して、傷口を全身にペニシリンを投与します。同時に、病原菌がつくりだしている毒素を中和するために抗毒素血清を使います。強直やけいれんをやわらげるように鎮静剤も使用します。呼吸困難がおこったときは酸素吸入が必要となります。

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中毒

症状・原因

中毒の症状は、嘔吐や下痢、痙攣、口から泡を吹く、昏睡状態などです。原因としては殺虫剤や除草剤を撒いた場所を通る事で中毒になる他、タバコや洗剤、石鹸で中毒になる恐れがあります。また、薬の誤った投与によっても中毒症状が起こります。 食事の中で最も多く中毒を起こす原因になるのは「タマネギ」です。人間が食べられても動物には毒になる食品は、チョコレート、ニンニクなどを始めとしてたくさんあります。あらかじめ購入時にペットショップや、検診時やワクチン接種時にお医者さんで訪ねるか、書籍やホームページで調べましょう。

治療方法

まず、中毒を起こす対象物が対象の顔や体に接触してしまった場合はホースやシャワーなどの水(ぬるま湯でも大丈夫)で十分に洗います。物質が人間にも刺激の強いものである場合にはゴム手袋やマスク、エプロンなどで肌に触れるのを避けてください。 口の中に入ってしまった場合には水をたくさん飲ませましょう。一見可愛そうな事のように見えますが、食塩を一定量愛犬の舌に乗せて飲み込ませて嘔吐を促す方法も有効です。これらの応急処置を行った後、直ちに獣医師の診察・治療を受けてください。

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髄膜炎(髄膜脳炎)

症状・原因

髄膜炎とは、脳や脊髄を覆う髄膜という部分が炎症を起こす重病で、主に細菌性髄膜炎と、無菌性髄膜炎の2種類があります。髄膜炎のうちの多くは、細菌が歯や耳の病気から血液を介して侵入し、発症に至る細菌性髄膜炎で、重い後遺症が残ることがあります。無菌性髄膜炎の原因は現在不明ですが、こちらは比較的軽症で、治る可能性があります。症状は、発熱、痙攣、突発的な痛み、歩行異常などがあります。

治療方法

脳脊髄駅検査、X泉検査、ルーチン検査などを行い、コルチコステロイドや抗生物質、を用いる内科療法を中心に治療していきます。

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脊髄空洞症

症状・原因

脊髄空洞症とは脳や脊髄を覆っている脳脊髄液に障害が起こり、脊髄内に貯留した髄液が脊髄を圧迫し、空洞を形成してしまう病気です。犬に発症した場合、その症状はふらつく程度の軽い症状が多いものの、全身の神経に問題を起こす病気である為、重度の場合は顔や両足の麻痺、疼痛を起こす恐れがあります。原因は人間の場合も犬の場合も共に不明です。その為、治療法も未だ確実なものはありません。

治療方法

MRI検査などで診断する事ができます。現在、治療法として、手術を行う外科療法と、鎮痛剤やステロイドによる内科療法などが行なわれていますが、未だ症例が極めて乏しく前述した通り、確固たる治療法は確立されていません。まだまだ未解明な病気と言えます。

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熱中症(熱射病)

症状・原因

犬は熱中症になりやすい動物です。人間には汗をかく場所はたくさんありますが、犬の皮膚には汗腺がないために体温を冷やすことはできません。唯一汗をかく場所は足の裏です。そこで犬は熱くなり体温が上昇した時に、口で呼吸し、空気の入れ替えを行なって体温を下げようとします。しかしこれでは効率が悪く、熱中症の危険があります。太りすぎの犬・ブルドックやチンなどの短頭犬や心臓病のある犬は呼吸問題を持っています。そのために熱い日は、他の犬よりも熱中病・呼吸困難になりやすいので注意が必要です。

熱中症の症状は呼吸が速くなる、よだれを垂らす、左右にフラフラ歩き動かなく意識がもうろうとした状態などです。高危険レベルになりますと、大量によだれをを出し、舌が垂れさがります。人間と同様に舌や唇がチアノーゼを示して青紫色になります。犬が落ち着いた状態になっても、後から脳障害など受けることもあるので病院に必ず連れて行きましょう。

治療方法

人間が暑いと感じれば犬達も同じだと思って下さい。飼い主さんやワンちゃんもしっかり暑さ対策はしましょう。夏場の炎天下での運動・散歩は避けるようにして、涼しい朝や夕方にするようにします。最近では市販のクールマットを敷いてあげてたり、外に一緒に出るときや室内でいるときも水を用意したら予防につながります。水をかけてからあおぐと体温が下がります。また水で濡らしたタオルをかけるのも効果的になります。タオルには熱が吸収するのでひんぱんにタオルを替えましょう。

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血便

症状・原因

何かの原因で下痢が始まり、3日目ぐらいになると、下痢便に血が点々と混じることがあります。これは、下痢が続いたことで腸内が荒れて出血したので、下痢の原因とは別の場合があります。

1.お腹が冷えてしまった…室内で生活している犬で、特に夏などひんやりとしたフローリングやお風呂のタイルにベタッとお腹をつけて寝るのが好きな子がいます。でも、1時間も2時間もそのまま寝ているとお腹をすっかり冷やしてしまい、下痢してしまいます。
2.寄生虫がいる…寄生虫には何種類かあって、血便を起こしやすい虫もいる。子犬だと、血便で血液を失い、寄生虫に体の栄養をとられて衰弱し、命に関わる場合もあります。
3.ネギ中毒…症状がひどかったり、手遅れになると命に関わるので注意が必要です。ネギそのものは食べさせなくても、エキスを含んだ煮汁や他の物でも同じ事なので注意しましょう。血尿、おう吐も伴う場合があります。
4.伝染病に感染した…伝染病ウイルスを運んでくるのは犬だけではなく、家族全員が可能性があるので、きちんと予防注射を受ける事が大切です。

治療方法

犬の排便後の処理の時、ウンチの色・大きさ・固さ・におい・などをチェックして、健康状態を見守ってください。日常の様子を見ればわずかの異常を飼い主さんが察知できます。犬の血便による重い病気やケガなどに対して、素早く対処するができるようになります。

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下痢

症状・原因

1.寄生虫がいる…寄生虫の種類はいくつかあり、駆虫薬も違う場合があります。必ず検便をして、寄生虫の種類を特定してから駆虫薬を処方してもらいましょう。子犬では、寄生虫に栄養をとられて成長が悪くなる事もあります。
2.食べ物にあたった…いか、たこ、えびは、食べるとひどい下痢をおこすことがあります。
3、フードの量が多い…子犬の場合は、体が小さいのでフードを多くあげてしまいがちです。下痢まではしなくても、軟便が続いていたら、少し減らしてみましょう。
4.強いストレスを受けた…一番好きな家族が、何日か家を留守にしたり、自分がどこかへ預けられたり、所で工事をしていて日中大きな音が何時間も聞こえたり、等の原因も考えられます。この場合は、元の環境に戻れば犬の精神状態が落ち着いて、ほとんど治るが、あまりにひどい下痢だったり、環境が戻っても長引いてる時は、治療が必要な場合もあります。
5.体質…元気も食欲もあるのに、しょっちゅう下痢をして痩せている。こういう場合、消化機能の弱い体質かも知れません。“いつも元気だから病気じゃないだろう”と思わずに、体質改善などの方法をとることが必要です。

治療方法

急性の下痢では、それぞれの症状に基づいて治療をします。獣医師は、食事の成分や薬剤など可能性のある特異的原因を取り除く治療を行います。下痢を起こしている犬に、飲み水を与えても問題はありませんが、下痢をしたあとの2〜3時間は食事を控えるべきです。荒れた腸粘膜を保護するお薬や、腸の動きを整えるお薬などを必要に応じて投与することもあります。

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肥満

症状・原因

肥満とは、体脂肪が基準より過剰についた状態のことをいいます。通常適性体重の15%を超えると、治療(減量)の必要があるとされています。肥満の原因に・過食(食べ過ぎ)・高カロリー・高脂肪な食事を与えすぎ・運動不足・病気(ホルモン異常や脳腫瘍など)・去勢や避妊手術による運動量の低下・ホルモン分泌の変化・遺伝的要因(肥満になりやすい犬種)などがあげられます。
散歩している犬を見ると、お腹の部分がせり出していたり、垂れ下がって地面にふれそうになっている犬がときどきいます。また、あまりにもでっぷり肥っているので、よく見ないと犬種がわからない犬もたまに見かけます。そこまで極端でなくても、少しコロコロしすぎではないかなと思われる犬はかなり多いようですね。実際に、日本では全体の約30〜40%の犬が肥満していると言えます。
肥満は、いろいろな病気の引き金になります。犬の場合では、心臓・呼吸器系・骨や関節の病気にかかりやすいです。心臓は全身に血液を送り、酸素や栄養素を組織に運んでくれる機能を働きます。体が肥満化すれば余分に働かなければなりませんから、疲労しやすい体質になります。それ以外にも酸素の摂取量も多くなり、呼吸の回数が増え呼吸器系の病気に発症しやすくなります。また肥満していて身体が重ければ、骨や関節に負担がかかります。

人間同様に犬も大人になると、成犬病の1つである糖尿病にもかかりやすくなります。他に、皮膚病・感染症・便秘・消化器系の病気も起こりやすくなります。また、肥満していると、何事においても耐久力が低下し、特に暑い時期には抵抗力も弱くなります。家庭で判断する時には、両手で犬・猫の肋骨を上から触ろうとしても肋骨が分からない・腹部が垂れ下がってたり横に張り出している・腰部が脂肪で盛り上がっているなどが上げられます。

通常のペットフードでなく、肥満用の低カロリー・低脂肪で繊維質が多く含まれた食事を与えてあげて下さい。また食事を与える時には、決められた時間・場所、量を守り、間食を絶対に行わないようにしてください。

治療方法

肥満を防ぐには飼い主さんがきちんと体重管理を行なって、定期的な体重測定が必要になります。少なくとも1カ月に1度は、犬の体重を測定しましょう。肉眼で見ているだけでは、太ったことに気づかないことがあります。肥満の程度が少ないほど、減量は容易なのですから早めに気づいてあげることが大切です。標準体重よりオーバーしていれば、食事の量を調節して体重を元に戻すようにする必要があります。

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