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グローバルに、愛犬とともに海外へ飛び立ちましょう!

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愛犬とともに海外へ

2020年の東京オリンピックの開催が決まった2013年頃から、「グローバル」という言葉を見聞きする機会が増えてきました。

2016年には日本から海外へ渡航した人の数が1,700万人を超え、海外渡航が自由化された1964年と比べて、約114倍もの規模となりました。
また、海外への渡航目的も多様化してきており、観光、商談、仕事での海外駐在、留学、研修、ホームステイ、ボランティア活動などさまざまです。
最近では、リタイア後に海外へ生活拠点を移すシニア層のライフスタイルを採り上げた雑誌の特集記事や、海外で暮らしている日本人にスポットライトをあてたTV番組なども増えてきました。
今後も、より多くの日本人が活発に海外へ渡航するようになっていくでしょう。
家族の一員である愛犬たちにとっても、海外渡航は、決して他人ごとではなくなってきています。

最近では、成田、関西、中部などの国際空港には、冷暖房・加湿器完備の広めの完全個室、屋内ドッグランやジム付き、24時間受け付けなどのワンランク上の充実した設備とサービスを提供するペットホテルが設置され、「出発の直前まで愛犬と一緒にいたい。」、「帰国したら直ぐに愛犬に会いたい。」、というニーズに対応しています。

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国際線の利用

「海外へ犬を連れていきたい」というニーズに応えてくれているエアライン(航空会社)も増えてきました。
そして、このニーズは、次の2つの方法によって実現されています。
①:「受託手荷物」として預かって、温度管理されたバルクカーゴルーム(貨物室)に乗せて運ぶ方法。
②:「機内持ち込み手荷物」として、乗客室へ持ち込む方法。

現状では、日本の2大エアラインである日本航空(JAL)と全日本空輸(ANA)では、①に限定しています。
外国のエアラインの中には、②にも対応している会社もあります。
それらのエアラインでも、行先や便によって取扱い方法が異なっていたり、渡航先の法令などによって取扱ってもらえなかったりする場合もあります。

飛行中の航空機内の気圧、温度、湿度、照明(明るさ)そして音(騒音)などによって、健康状態に支障をきたしやすい犬種がいます。
特に、「短頭犬種(たんとうけんしゅ)」と呼ばれている〝鼻ペチャ犬〟の中には、気道が狭く体温調整が下手(へた)だったりする犬が多いため、取扱いを制限したり、限定したりしているエアラインが多いようです。
フレンチブルドッグ、ボストンテリア、ボクサー、シーズー、チベタン・スパニエル、チャウチャウ、パグ、狆(ちん)、キングチャールズ・スパニエル、ブリュッセルグリフォンなどですが、個々のエアラインによって取扱いが異なります。
そのほか、老犬や妊娠中の犬などは取扱ってもらえない場合もあります。
また、希(まれ)に、犬を航空機に載せること自体に対応していないエアラインもあります。
日常生活とは大きく異なる輸送環境は、ペットの健康状態にさまざまな影響を与え、ペットが衰弱する場合もあります。
長時間の空の旅に不安がある場合には、くれぐれも無理をさせないようにしましょう。

これらの取決めや取扱いは、国際社会の情勢やエアライン各社の判断によって、比較的頻繁に変わります。
必ず、事前に各エアラインのホームページで調べてみたり、または、予約センターなどへ電話で問合せてみたりしてください。
また、犬の輸送費は航空運賃とは別料金となっている場合が多いため、その確認もしておきましょう。

動物検疫

私たちが海外へ渡航する際には、予め、各都道府県のパスポート申請窓口(旅券事務所、パスポートセンター、旅券センターなど)へ申請してパスポート (旅券)の発行を受けなければなりません。
しかしながら、犬には、ヒトと同じようにパスポートの制度はありません。

犬は命ある大切な私たちの家族の一員ですが、法律上は、モノとして扱われるため、犬を日本から海外へ連れて行く場合には〝輸出〟、海外から連れて帰ってくる場合には〝輸入〟という言葉が使われています。
犬の輸出や輸入には、「動物検疫 (どうぶつけんえき)」と呼ばれている手続きが必要になります。
動物検疫の窓口は「農林水産省 動物検疫所」で、主な国際空港や港に設置されています。

動物検疫で必要となる輸入事前届出や輸出入申請手続は、書面による提出だけではなく、「輸出入・港湾関連情報処理システム(NACCS:Nippon Automated Cargo and Port Consolidated System)」によってインターネットを介して電子申請することもできます。

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犬を海外へ連れていくための手続き

愛犬を海外へ連れていく(輸出)ためには、〝日本を出国するための条件〟と〝渡航先の国へ入国するための条件〟をクリアしなければなりません。

日本を出国するための条件

日本を出国するためには、出国前に動物検疫所で「狂犬病(人獣共通のウイルス性感染症。1956年以降、日本では発生はない)」と「レプトスピラ症(人獣共通の細菌感染症。感冒様症状のみで軽快する場合から黄疸、出血、腎障害を伴い重症に至る場合もある)」についての検査を受けて、英文で書かれている「輸出検疫証明書」を交付してもらわなければなりません。
出国の7日前までに動物検疫所へ連絡をして、「輸出検査申請書」を提出してください。

留意点

短期間の海外旅行や帰国日がわかっている比較的短い期間の海外駐在などの場合には、この段階で、愛犬を海外から日本へ連れて帰える時の「輸入検疫」を考慮した周到な準備が必要になります。
輸入検査を受けて、輸入条件を満たしていることが証明された犬は、最短時間(12時間以内)で検査が終了しますが、個体識別や証明内容に不備がある場合には、長期間(180 日以内)の係留検査となってしまいます。また、検査の結果、輸入が認められないこともあります。

そのため、到着日(帰国日)の40日前までに、到着予定空港の動物検疫所へ「狂犬病予防法及び家畜伝染病予防法に基づく犬の輸入に関する届出書」を提出しなければなりません。
その際に、次に挙げる開業獣医師の発行する証明書や検査機関の発行する検査結果通知書の原本を提出する必要があります。
・ISO11784および11785に適合するマイクロチップ(長さ12ミリ、直径2ミリ程度の円筒形をした無線による個体識別ができる電子タグ)の装着
・狂犬病予防ワクチンの接種(1回目:マイクロチップ装着後生後91日目以降に接種、2回目:1回目から30日以上1年以内に接種)
・採血と抗体価検査

また、滞在していた国や地域の政府機関が発行した証明書も必要です。
帰国前になって慌てずにすむように、予め、ホームページより申請書をダウンロードして必要事項を記入しておきましょう。

渡航先の国へ入国するための条件

私たちが、海外へ渡航するときには、渡航先の国によっては、日本国内にあるその国の在外公館(大使館や領事館など)へ査証(ビザ)を申請し受給しておく必要があったり、医療機関で各種予防接種を完了しその証明書の発行を受けておいたりする必要があります。
同じように、犬の場合にも、渡航先の国によっては、「入国するための条件」が定められている場合があります。

留意点

動物検疫所へ「輸出検査申請書」を提出する際には、渡航先の国の入国するための条件をクリアしていることの証明書の原本を提出しなければなりません。
その場合、入国条件によっては、動物検疫所への連絡が出国の7日前よりも早くなる場合がありますので、気を付けておきましょう。

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航空会社の手続き

予約

これらの事前の手続きを経て、エアラインへの申込みとなります。
エアラインは、必要な書類の不備に係わるトラブルについては責任を負ってくれません。また、各エアラインで航空機1機あたりの受付制限数を設定しており、スペース確保のための事前予約が必要となります。
そのため、動物検疫とエアラインの申込みのタイミングには、デリケートな部分があります。

オンライン予約では対応していない場合も多いため、必ず、予約センターなどへ電話で問合せや相談しながら、早い時期から計画的かつ慎重に進めていきましょう。

搭乗

いよいよ出発の当日です。
搭乗前に十分な水を与え、できるだけ排泄もさせてあげることを忘れないようにしましょう。
食事は、半日前くらいに済ませておき、場合によっては、ほんの少しだけ軽いおやつをあげる程度にしておきましょう。
楽しみにしていたペットとのご旅行。特別な日だからこそ、普段と同じように接し、ペットが安心して空旅を過ごせるように心掛けてください。

国内の国際空港における手続きは、概ね、次のとおりです。
1.チェックインカウンターへ早めに到着。
2.航空券・パスポートをご提示して搭乗手続きを行う。同時に、事前に用意してきた書類を提出。 (犬を預けるための「同意書」は、エアラインのHPからダウンロードするなどして入手して、予め、必要事項を記入しておきましょう。)
3.係員がカートに載せて航空機までは運ぶ。

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クレート

犬を輸送するための容器は、原則として、強固なプラスチック、グラスファイバー、金属、木製などの「クレート」と呼ばれているハードタイプのペットキャリーです。
クレートについては、各エアラインが、国際航空運送協会(IATA)の「動物輸送規則」や「動物の輸送用ケージに関する規約」に準拠した内規で仕様を定めています。
・クレート本体の材質
・扉の材質
・換気口の数(犬の大きさや犬種などによって異なる)
・大きさ(自由に座ったり、頭をまっすぐにして立ったり、方向転換をしたり、自然な姿勢で横になったりするのに十分な大きさ)
などが詳細に定められていますが、エアラインの本国や行先の国の法令等で若干異なっていたり、また上乗せの規定があったりもします。
非常事態発生時や餌用と水用の食器の取扱いなども定められていますので、詳細は、必ず、エアラインへ問合せや相談をするようにしましょう。

規約等に違反する場合には、受付けてもらえなかったり、罰金を科せられたりする場合もありますので、要注意です。
その他、貨物取扱いラベル(Live Animal Label)や動物輸送申告書などを用意する必要がありますので、エアラインのHPからダウンロードするなどして入手して、予め、必要事項を記入しておきましょう。

クレートを選ぶ際のポイント

犬にとっては、地上とは異なる航空機内の環境はストレスとなり、健康を害する原因とも成りかねません。
また、渡航先での移動や滞在先での慣れない環境も考慮しておく必要があります。
クレートは、旅行やお出掛けなどの外出時だけでなく、愛犬のハウスとしても使えます。
新たに購入される場合であっても、海外旅行の際に初めて使うのではなく、できるだけ早めに購入して、愛犬が安心して過ごせる空間となるよう、慣らしておきましょう。

航空機での輸送時間が長い場合には、クレートの内部にエサや水を入れる容器を据え付けられるタイプのものをお薦めします。 (利用可能かどうかは、エアラインへ事前にご確認ください。)
用途や商品ごとの特性を踏まえて豊富なラインナップの中から、愛犬が安全に過ごせる高品質なものを選びましょう。

海外での過ごし方

目的地の空港に到着では、エアラインの係員が到着ロビーまで運んで、手荷物受取エリアで手渡ししてくれ、その後、空港の検疫所に立ち寄って、ペットの入国に必要な手続きを済ませる、というのが一般的な流れです。
ただし、ここでも渡航先の国の法令等によって異なる場合がありますので、必ず、出発時のチェックインカウンターなどで確認しておきましょう。

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ところ変われば

海外におけるペット事情は、国や地域によってさまざまです。
例えば、欧米の場合、大型犬であっても室内飼いが多かったり、法令で屋外での飼育を禁止していたりする国や地域もあります。
また、飼う場所の広さや環境などについても法令等で定められている場合もあります。
公共施設やショッピングモールへの入場、電車やバスなどへの同乗などについても、日本より寛大であったり、逆に、厳しかったり、とさまざまです。
散歩の仕方についても、原則、ノーリード(リード不要)の国もあります。

渡航前に、滞在する国や地域における犬に対する考え方や社会常識の違いなどについては、そこで暮らす愛犬家のBlogなどで調べておき、それに合ったトレーニングや躾(しつけ)を行っておくことができれば、安心です。

ストレスと健康管理

あなたが異文化の壁にぶちあたって、戸惑ったり、ストレスを感じてしまったりする以上に、十分に事情を理解できていないまま、あなたと行動を共にしている愛犬にとっては、長時間のフライトでの不安と緊張、知らない土地での環境変化に対するストレスは大きいものです。
ストレスは、体調不良やさまざまな病気を引き起こす原因にもなります。
海外旅行や滞在中は、特に、ストレス解消に効果的だと言われているビタミンBをはじめ、愛犬の健康に必要な栄養素をバランス良くとり入れ、腸内環境を整えて免疫力を高めるように心掛けましょう。
しかしながら、海外への渡航では、大きな荷物になるものは持ってはいけません。
また、滞在期間が長くなる場合には、保存料や添加物が一切使用されていない安全性の高いものとなりますと、賞味期限が心配です。
これらを全て満たしてくれる「サプリメント」を用意しておけば、心強く安心です。

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海外での愛犬ライフ

愛犬の生活リズムを崩さないように、適度な散歩によって運動不足を解消してあげましょう。
散歩に出掛けるときには、必ず、下調べをして、安全な場所やコースを選びましょう。

現地の様子に少し慣れてきたら、現地のドッグトレーナーやトリミングサロンを利用しり、愛犬と一緒にペットショップ巡りなどを通じて、異文化コミュニケーションを楽しんでみるのも面白いかもしれません。
国や地域によっては、愛犬が同伴できるお洒落なカフェもたくさんあります。
海外での思い出深い愛犬ライフを満喫しましょう。

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帰国

海外へ連れていった愛犬を連れて帰るためには、飼い主の責任と費用負担で、「輸入検疫」の各種手続を行う必要があります。

指定地域(狂犬病の発生のない国や地域:現在のところ、アイスランド、オーストラリア、ニュージーランド、フィジー諸島、ハワイ、グアム)から帰ってくる場合の流れは、概ね、次のとおりです。
1.マイクロチップによる個体識別
2.在住に関する規定に合致しているか確認
3.輸入予定日の40日前までに輸入に関する事前届出
4.必要事項が記載された輸出国政府機関発行の証明書の取得

それ以外の地域から帰ってくる場合の流れは、概ね、次のとおりです。
1.マイクロチップによる個体識別
2.不活化ワクチンによる複数回の狂犬病予防注射
3.農林水産大臣が指定する検査機関での狂犬病ウイルスに対する血清中和抗体価の確認
4.180日間の輸出(帰国)待機
5.輸入予定日の40日前までに輸入に関する事前届出
6.必要事項が記載された輸出国政府機関発行の証明書の取得

帰国後しばらくは、長時間の空の旅での疲れや慣れない動物検疫所でのストレスなどで免疫力が低下している場合があります。
いつも以上に、愛犬の体調の変化や健康管理には、気を付けてあげましょう。

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愛犬に生肉を与え続けて10年の川瀬隆庸が監修

株式会社帝塚山ハウンドカム
代表取締役 川瀬 隆庸

  • 社団法人 日本獣医学会 正会員 会員No.2010172
  • 財団法人 日本動物愛護協会 賛助会員(正会員)No.1011393
  • ヒルズ小動物臨床栄養学セミナー修了
  • 小動物栄養管理士認定
  • D.I.N.G.Oプロスタッフ認定
  • 杏林予防医学研究所毛髪分析と有害ミネラル講座修了
  • 正食協会マクロビオティックセミナー全過程修了

愛犬の健康トラブル・ドッグフード・サプリメントなどアドバイスをいたします。

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